第8話 裏カジノ
雨が降る中、俺は一人の男を叩きのめしている。
「どうするんだよ」
俺がそういうと、相手をうつぶせにして地面にゴンッ!!と音ともに雨の水と血が滴る中、容赦なくそいつを頭を地面に叩きつけた。
「ぐぁ!助けて! お金は・・・かえ・・します」
「どうやって?」
「なんでもします」
「有益な情報もない、お金もない、これと言って長けた能力もないお前がいったいどうやって金を稼ぐの?」
「それは・・・」
そう言って俺は道端に転がっているペットボトルを拾いそいつの中指をペットボトルの口を深く入れる。
「やめろ!何をする気だ!」
「騒ぐなこの無能ヤローが!」
「やめろ・・・やめてくれ・・・」
俺は奴にそういい中指を逆の方向に一気に向けた!
グギャ!!っと音ともに悲鳴が上がる。
「うがぁぁぁぁぁ!」
「今日の代償はこれくらいにしてやるよ二度とその姿みせるな!」
俺は裏カジノを仕切っているキャストこうやって払えない債務者を払うまで追い詰めるいわば取り立てのようなこともしている。
とりあえず今回はそう指1本でケジメとれたがこれもいつまで続くかな。派手な動をすると、ヤツが来てしまうからな。アイツに目をつけられたらもう終わりだからなここは慎重にならねばならん。
そんなある日の事、逃げた客からのタレコミもそろそろ来ると思い、一度この場所を引き払うことにした。
シャッターを閉めた瞬間、俺の後ろから気配がした。
「来たな地獄の落し蓋」
「ほぅ私を知ってるのか?」
「この界隈で知らない人はいないだろう。何しに来た」
「この裏カジノを潰しに来た」
「もう潰れてるよ次回開催地は未定だかな」
「本当だな」
「あぁ。今回は派手な動きは避けたいのでね、お金ではなく指1本で許してやったんだ。それと俺はヤツを殺してない! 裏カジノは客側にも責任があるはず。だから旦那もここで俺を殺す理由にはならないだろう?」
「いいだろう今回は引いてやる、だが私はいつでも目を光らせてるぞ」
「怖いねぇ旦那。1番敵には回したくないよ」
俺はそう言って今回は殺されずに済みそうだ。ちなみに旦那は何者かって、わかりやすく言えば裏社会の最強暗殺者。地獄の落し蓋という仮の姿がある。アイツに蓋をされたら絶対に逃れることができないからそう言われているだけだ。
数々の外道を葬る事を生業としていやがる鬼畜。とにかく旦那にだけは噛み付いてはいけない。あの付き人にいるジェイクも同じだ。
俺は命だけは助かったものの、次回はまず狙われたら終わりだろう。しばらく俺は遠くへ逃げることにした。
アイツは怖い。
−続く−
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