第2話 キャバクラ嬢
あ~もうどっかいい女いねぇのかよ!うまい酒ないのかよ
この世は本当不公平だよ全く金さえありゃなぁ。
毎日のように俺はそうボヤいていた。
そんなある日のことだ。一攫千金を獲得する出来事が起きた。自分の数字を予想し、大当たりする出来事が起きた。
これでキャバクラ行くことにした。そこで酒を飲み1番可愛い子を指名した。
「なぁお前可愛いな。どうだ俺の女にならねぇか?」
「え?でも私‥」
「これでどうだ?」
とりあえず現金100万円をちらつかせ誘った。
「アフターなら‥。」
ちなみにアフターとはキャバクラ嬢が営業後に客と遊びに行く事。まぁ言ってみれば、キャバクラ嬢からしてみれば客にサービスする残業みたいなものだと考えて良い。
もちろん男がこれをする時はもうやることは1つしかないだろう。
そうホテルだ。
「あの、ホテルとかはお店でちょっと禁止されていて‥‥‥」
「いちいちうるせーなそんな細かい成約破っちまえよ。金いくら積めばいいんだよガメツイ女だな」
そう俺が言うと勢いに駆られてか女は何も言えなくなりホテルに同行した。
もちろんその後は言うまでもなく思いっきり楽しんだ。
せっかくだから記念に俺の遺伝子を残す事にしてやった。女は泣いたが関係ねぇ例え妊娠しても責任なんて取らねぇ。だって勝手に妊娠したやつも悪いんだから同罪って事でチャラだ。
「酷い‥なんでやめてくれなかったの?」
「気持ちよかったから」
それ以外ないだろ?そう言って俺は部屋を出た。
◆◆◆
そしてしばらく経った数ヶ月後のある日のことだった俺の身にとんでもないことが起こる。
「おい外道」
そう男の声が聞こえ、いきなり後ろからロープのようなもので首を締め上げられ気絶した俺は地下室へと連れてかれた。
気づいたときには両手両足を縛られた状態だった。
「誰だお前は?!何者だ!」
「気づいたか外道」
こいつ‥
「さて問いに答えてもらおうか外道。数ヶ月前あるキャバクラ嬢に無理矢理ホテルに誘い、挙げ句の果てには妊娠させたそうだってな。そのことについてどう思ってる?」
「はぁ?ホテルは同意!妊娠は俺がさせたんじゃなくてその女が勝手にしたことだろうが!」
「なんだと?」
「だいたいあの女も気持ち良かったんじゃねぇの?だからこれは同意だよ!」
すると男は少し大きめのペンチを持ってきた。男はしゃがみ込み俺の下半身の前にペンチを向けた。
「おいおいまさかそのペンチで?!」
「察しが良いじゃないか。お前みたいな外道でなりふり構わずいらない遺伝子をばらまくようなやつにはこれがうってつけだろう」
そうペンチを俺の睾丸に挟み込む一気に潰してきた。
「うぁぁぁぁぁ!!!!」
「おいおいまだ1個しかやってないだろう?」
そういい続け、もう1つの睾丸も潰れた。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
悲痛の叫びとともに俺は息もまともに出来なくなる。
「これで外道の遺伝子も残す事なくなったな良かったな」
そして今度は灯油のようなものを身体にかけられマッチで火を起こしてきた。
「うわっ、臭い!やめてくれ俺が悪かったです。すみません‥」
「何を虫の良い事を?彼女がやめてと懇願したとき願いを聞き入れたのか?それに俺はこういう事をするのがとても気持ちが良い。いいよな別に?問題なかろう?」
「くっ‥」
「そういう事だ。じゃあな」
そう言われ、俺は火の中、肉が焼ける匂いと共にその後絶命した。
あいつは何者だ。どうして俺の悪事の全てを知っている。
いったい‥‥‥‥‥。
−続く−
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます