調査

僕は宿屋で自分の所持金を確認する

異常者を発動している間に何枚か銅貨が無くなっているがしょうがない。ゴブリン討伐で報酬も入ったことだし、気にしないようにしよう

他の受付嬢におすすめの武器屋を教えてもらったのだが、どの武器屋さんにしようか…


ちなみに防具類は付けない。僕の職業は布などに付いた血も[肌に触れていれば]効果の範囲なので、防具をつけない方が強くなれるのだ


僕の所持金は、あれだけゴブリンを倒したので大分増えたが、ギリギリ金貨1枚程度だ。この資金で買える武器はほとんどない。鍛冶師の弟子などが打った安い武器なら買えるかもしれないが………それでも明日は野宿になってしまう


………しょうがない。短剣は諦めてまた今度にしよう

僕はその後すぐ 床に就く


――――――――――――――――――――


side???

「くっくっくっ……久しぶりに血を浴びたな……

それにしてもこのガキ、貧弱すぎるな。

まぁ、俺たちが鍛えりゃいいか…」


――――――――――――――――――――


ブーッブーッブーッ

「んぅ……なんだろう」

僕は謎の振動で目が覚めた。冒険者登録カードが一定間隔で振動している。たしかこれはギルド側からの招集命令だったような………

あぁ、ゴブリンの件か。もう方針が決まったのか。僕は動きやすいが、何の変哲もないただの服を着てギルドへ向かう


僕はギルドの中に入ると昨日の受付嬢に呼ばれる

「アベルさん。お待ちしておりました。二階へどうぞ」

「はい、分かりました」


僕と受付嬢は二階にある会議室へ向かう


コンコン

「失礼します。エミリーです」

「あぁ、待っていたよ。入りたまえ」


中には50代の偉丈夫がいた

「君がアベル君かな?」

「は、はい。Fランク冒険者のアベルです」

「では、そこに掛けて少し待っていなさい。他に招集をかけているパーティがあるんだ」


しばらく待つと

コンコン

「失礼します。女神の眼、招集に応じて参りました」

「よく来てくれた。アベル君、Aランクパーティ「女神の眼」だ。彼らは探索特化のパーティであるものの、パーティ戦闘力も充分だ」


男性2人 女性2人のパーティで、リーダーは恐らく真ん中の剣士だと思う

残りの女性一人と男性は盗賊のような格好をしている。最後の女性は恐らく魔法使いだ


「やぁ、君がアベル君だね?今日はよろしく」

「は、はい!よろしくお願いします!」


ここでギルドマスターが口を開く

「さて、挨拶も終わったようだしそろそろ、依頼の内容を説明しようか」


ギルドマスターが言ったことをまとめるとこんな感じになる


まず依頼の達成条件は奈落の森の調査をして、情報を持ち帰ること

奈落の森にはゴブリン以外にも魔物がいて、その中には集落などをつくる種族もあるらしい。今回はゴブリンと同じような異変が起きていないかの確認だそうだ

異常発生を抑えるためには相性にもよるが、Aランクパーティが4つ分の戦力が必要になるらしい


異常発生とはその魔物の繁殖力にもよるのだが、ゴブリンだと1万体かららしい。なので、この前のは異常発生ではないのだ。300体はいたのに…


「アベル君。異常発生が確認できたらバレないように逃げるよ。今回の戦力じゃ逃げるだけで精一杯だからね」

と、女神の眼のリーダー アレックスさんが言う


「はい!わかりました!」

「よし、じゃあそろそろ奈落の森へ向かってくれ」


ギルドマスターと受付嬢は門までついてきてくれた

「女神の眼とアベル君。頼んだぞ」

「はい、頑張ります!」

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