覚醒

「ん〜」

僕は一度一階層へ戻り、職業の考察をしていた


恐らく関係あるのはゴブリンとあの蒸発だろう。スライムを倒しても蒸発はしなかった…

スライムとゴブリンの違い………人型?

それだとなぜ体の1部から湯気のようなものがでたんだ?思い出せ…湯気が出た場所…


「………あ!そうか……そういうことか!」


湯気が出ていた場所…それは返り血を浴びたところだ。スライムは血が出ない。だから、蒸発しなかったんだ。よし、そうと分かれば…


「いざ、二階層へ!」


――――――――――――――――――――


その後僕は五体のゴブリンを倒し、換金出来る魔石だけ回収して街に戻った


手元には数枚の銀貨がある

「こんな大金…初めて持ったから気を付けないと…」


とりあえず、今夜は宿に泊まり明日の朝にこの街を出よう。リーベルトにバレる前にね


僕は比較的リーズナブルな宿に泊まる

夕食は別料金だが、今日の稼ぎがあれば全然足りる


夕食後に体を濡れタオルで拭き、ステータスを確認する


「ステータスオープン」


――――――――――――――――――――


名前 アベル Lv 17 職業 異常者 Lv3


パッシブスキル

自然治癒Lv6


アクティブスキル

身体強化Lv6

短剣術Lv4


――――――――――――――――――――


………異常者のレベルが上がってる

多分、返り血を浴びたからだろう

レベルは上がれば上がるほど強くなる。まだどんな能力か分からないけど…


僕は血を浴びれば浴びるほど強くなれる…?


「これなら……この職業なら!」


僕は弱いから捨てられたんだ……強くなれば色々な理不尽に立ち向かえる!


リーベルトは女好きだ

恐らくパーティメンバーを狙っているのだろう。だから男の僕が邪魔なんだ


僕が戦闘を出来ないというのは建前だろう。本心はそっちだ。本当に戦闘は出来ないが…


「明日からまた頑張ろう!」


僕は眠りについた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る