遅い気づき
結局一ヶ月もの月日が立ってしまったが、私にとってはもう一年経ったと思えるほど長かった。あれから毎日ベットでスマホ片手に寝っ転がって考え続ける日々だった。
というか、なんで私は一ヶ月も鴫山先輩のことで考えて悩み続けてるのか。
それに関しても疑問であった。
そして今日も結局ベットで電気の小さい明かりを見つめながら考え事をしていた。
「あれ?銀山さん?」
そして、なんと何故か偶然なのか故意的なのか毎日鴫山先輩に話しかけられる。
いつも謎の胸騒ぎに侵されているが、だいたい
「はい?どうしました?」
と明るく返す。
まさか、こうなるとは思っていなかった。今日もいつものように返事をしたが、先輩と離れてからはいつものように振る舞えなかった。
そうそれも鴫山先輩からこう言われたのだ。
「銀山さんYouTubeやってるんだよね?」
「あ、一応。」
「じゃあさ、俺と一緒にコラボしね?」
「え?私がですか?」
「そそ!!」
「あ、良かったらお願いします、、、」
「じゃあ明日俺んちに来てね!!!じゃっ!!!」
と、どういう経緯で私がYouTubeをやっているのを知ったのか、そしてなぜ私とコラボしようと思ったのか。それに一番謎なのはなぜ私はあっさりと[GO]を出してしまったのか。
すべてが疑問づくしで今日も結局ずっとベットに寝っ転がっていた。
あれから5日が経ち、コラボ動画ももう配信されてコメント欄で結構な称賛を得始めた頃、何故か鼓動が急におかしくなった。ずっと心臓が飛び出そうなほどに動いてる。
そんな感じで朝からずっと鼓動がおかしく、今日自分は死んでしまうのではないかというほど心臓が動いたその時、布団を被ったらいきなりこんな言葉が頭によぎった。
"私銀山芽実は鴫山薬筒先輩が好きなのではないか”と。確かに中学生時代はずっと目で追い続けるほど大好きだった。
だけど先輩が卒業してからはそこまで気持ちが続くわけでもなくずっとぼっちを貫いてきた。だけど、最近妙に先輩の事ばっかり考えてしまったり、先輩のことを考えると胸騒ぎが止まらない。やっぱり私は先輩のことが好きなのか。
明日になって確かめようと今日は早かったが布団にくるまって寝てしまった。
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