何故
私は、銀山芽実(かなやまめぐみ)。
この春中学校を卒業し、この私立青葉山宇治大学附属高校に入学した。
今年の入学生はなんと5690人らしい。
でも、私はそんなことに興味はなかった。あの、合格者発表の日の男が未だに忘れられなかった。
この感情は何なのだろうか。
私は家に帰るとまたもベットに飛び込んだ。配られた教科書に名前も書かず。結局夜ご飯も食べず今夜もベットですごした。
新入生オリエンテーションにも出席せずに家へ帰ろうとするとあのときの男が話しかけてきた。
「銀山さん!!」
いきなり名前を呼ばれ、混乱が隠せなかったが、
「あ、はい。」
とだけ返事した。
合格者発表の日と同じような謎の胸騒ぎで鼓動が異変していたため、先輩の話はよく聞けなかった。だけど何故かInstagramを相互フォローしていた。
そしてInstagramの名前を見てやっと男の正体がわかった。
そう、何故かずっと私が忘れられない男は私の初恋の人(First love person)だった。去年から青葉市内いや、日本中で1000年に一人のイケメンと言われあの橋田本環奈も称賛していた男、鴫山薬筒(しぎやまがくと)だった。
中学校のときに同じ学校だったが、接点がなくあまり会うこともなくもちろん話したこともなかった。だが、生徒会長をやっていて生徒総会の時に始めて見て惚れた人だった。どこか懐かしさも感じていたのはそうだったのか。
だけど、なんでいきなり話しかけてきたんだろうか。
結局また今夜もずっとベットに寝転んでいた。
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