第六感
鮭さん
第1話
私には第六感があるので明日の天気が分かります。テレビで天気予報士のアナウンサーが明日は晴れだと言っていますがそれは嘘です。
「あなたは嘘つきだね。」
とテレビに向かって言いましたが、アナウンサーは明日は晴れだと言ったまま天気予報は終わりました。その時、私の第六感が言いました。
(.....明日は晴れだ....。)
どうやら明日は晴れのようなので草野球をしに行きましょう。助っ人募集の掲示板から連絡を取ります。
「佐々木です。内野手で高校まで野球をやっていました。よろしくお願いします。」
「佐々木さん。こちらこそ是非よろしくお願い致します。」
(村田だ.....。)
第六感がそう告げました。文末には
村だ
と書かれていました。
村だ。つまり村一群からの募集だったということです。なんとなく怖いです。村と聞いていいイメージが湧く人はこの世に存在しないでしょう。村八分、呪い、殺人などが思い浮かびます。そして「村」ではなく「村だ」と自己主張してくるところも大層恐ろしく威圧感がすごいのである。でも僕は行くことにしました。草野球をしに.....。
約束の日にちに、球場に行きました。しかし人がたくさんいてわかりません。
「黒い帽子をかぶっています。」
とメールを送ると
「こんにちは。佐々木さん。村田です。」
と男が声をかけてきてくれて嬉しかったので
「ありがとうございます。佐々木です。」
と言いました。
「今日はヒットを打ちたいです。」
とも言いました。
「私もヒットを打ちたいです。 」
と村田が言いましたが
無理だ....村田はヒットを打てない....
と第六感がいい、私はそれを信じました。
試合が始まりました。一番は村田です。
「私は足が速いので一番にしてください。」
と村田がいい決まりました。ピッチャーは120キロくらいでしょうか?おおきく振りかぶってボールを投げると、村田はヒットを打ちました。
「村田はヒットを打ちました。」
と村田がいうと、
「そんなの見りゃわかる。」
「自慢か?」
「馬鹿にしているのか?」
「調子にのるなよ??」
と人々は村田を罵り、そして村田は泣きました。これが村だ。
完
第六感 鮭さん @sakesan
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