第8話 古代紫
手に取った本を買うか迷ったのなら、一つ運命を逃さない方法を教えてあげる。
少しでも惹かれた本を、この場で戻し、もう二度と目に付かず、存在すらも忘れる未来が見えているとしたら。
本の最後のページを一瞬開いて、シャッターを押すくらいの速度で目に焼きつけてください。
そうすれば何故かこの本の結末といえる大事な言葉が入り込んできます。
あー、見なきゃよかった。そうすればこの本を楽しめたかもしれないのに。なんて後悔が湧くでしょう。
それに加え、序章を知らないが故に違和感を抱きます。
後悔と違和感。
充分本を買う動機になりませんか。
これがある意味好奇心になって、その本から離れられなくなる。
この一瞬を点にすることも線にすることも出来る。
どちらが良いも悪いもなく、これらが組み合わさって人間は創られていくということ。
心も体も言葉で1ミリ動く。
いとも簡単にね。
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