美少女と罰ゲーム

 理央ちゃんからの罰ゲームの提案とは…

 

「あのね、罰ゲームは恥ずかしいんだけど…

 海にさ、海に…」 

 海?なんだろ?飛び込むとか⁈

「海に?」

「海に向かってね、大きい声で理央がすきだ

 ーって言って欲しいの。」

 だった。

 …うん。なかなか…

 でも罰ゲームだし、やるしかないよな…

 

「わかったよ!」

「ほんとっ⁇」

「うん。」

 あー、すっかり勝つ予定だったのに…

 まさかそんな罰ゲームとは。

 ま、やるか!

 よし!気合いを入れて

 

「言うよ」

「うんっ」

 

 暗い海に向かってオレは大きい声で

「理央が大好きだー‼︎」

 って叫んだ。

 すると理央ちゃん、

「私も良夜くんが大好きー‼︎」

 って叫んだ。

 …理央ちゃん。

 なぜあなたまで叫んだ?

 罰ゲームでもないのに…

 ま、いっか。

 かわいいな、理央ちゃん。

 二人で叫んだ後理央ちゃんを抱きしめた。

 すると…

 うっ…

 

「いやいやお二人さーん。相変わらずイチャ

 イチャしてるじゃないっスかー」

 って杉もっちゃんが絶妙なタイミングで現

 れた。

 どうやら仕事終わりでここは、通り道だっ

 たようだ。

 

「ハハッ。まーな」

 うおーッ。

 はっず…

 杉もっちゃんには、高校の時オレが壁ドン

 して理央ちゃんにキスするとこ思いっきり

 みせてるし…

 ハハハ…

 

「あー、オレも彼女に会いたくなっちゃった。

 じゃ、また恋の相談聞いてよねっ」

 って言って杉もっちゃんは、帰って行った。

 

「良夜くん、罰ゲーム実行してくれてありが

 とうね」

「ううん。大声出すとスッキリするよね」

「うん!」

「じゃ帰ろっか」

「うん。帰ろっ」

 こうして夏のイベントが無事終わった。

 

 でも、まだまだ夏休みは沢山あるのだ。

 

 なので二人で仲良くゲームをしていた。

「ねー、負けたらまた罰ゲームしない?」

 オレの提案に理央ちゃんは、大賛成してく

 れた。

 よし、リベンジ‼︎

 

 そしてゲーム開始…したのだけれど、また

 負けた…

 くっ…

 なんてこった…

 

「じゃあ、罰ゲームねっ」

「…はい。」

「では、私が良夜くんの好きなところ後から

 五個いうから良夜くんも私の好きなところ

 五個お願いします」

「うん。」

 それならたくさんある。ってか、理央ちゃ

 ん負けてないのに言ってくれるんだ…。

 

 では、理央ちゃんのいいところ。

「まず、気遣いができる。あと、料理が上手。

 天然小悪魔、」

「むむぅ、それは褒めてる?」

「うん!めっちゃ褒めてる」

「う〜ん…ま、いいか。あと二個は?」

「あと、二個はとにかくかわいい。」

「ククッ、ありがと」

「で、まだまだあるけど残りの一つは一緒に

 いると楽しいし、安心する!」

「えっ、安心する?」

「うん。」

「そっか!ありがとう。じゃあ、私も言わせ

 て。」

「うん。お願いします。」

「まず、優しい!あとくしゃみがかわいい」

「えっ、くしゃみ?」

「うん!」

「あと、まだまだたくさんあるんだけど、か

 っこいいし大好きな犬顔、そして咳払いが

 セクシー」

 だった…。

「咳払い⁈」

「うん!グゥフンってする時の声がねっ、キ

 ュンってなるの」

「へー、理央ちゃん声フェチだからかな?」

「んー、そうなのかな」

 

 なんてまたイチャイチャしながらゲームを

 して夜が過ぎていく。

 

 明日は、二人とも朝のんびりだから同じ布

 団で寝よってなった。

 だから、理央ちゃんに腕枕をしながらオレ

 は耳元で、

「グゥフン」

 って咳払いしてみた。

 フキャ〜

 理央ちゃんがキュンってなったようだ。

 

 面白いし、かわいいから何回も咳払いして

 みた。

「り、良夜くん…反則だよぉ〜う」

 ウッ…

 理央ちゃん…

 その顔は…

「理央ちゃんこそ、そんなかわいい顔して反

 則ー‼︎」

 って言いながらまたイチャイチャするので

 ありました。

 

 朝、まだ隣で寝ている理央ちゃんの寝顔を

 見ようと思ったら理央ちゃんがいない…

 

 ムクっと起き上がると、

「あ、良夜くんおはよ」

 って朝ごはんの支度をしながら爽やかに挨

 拶してくる理央ちゃん。

「あー、おはよう。理央ちゃん早起きだね」

「うん、なんか目が覚めちゃったから洗濯し

 てそのままご飯作ってたの」

「ありがとね、なら洗い物と掃除はオレにま

 かせて理央ちゃんは少しゆっくりしてね」

「ありがとう。良夜くん」

「いいよ〜、こっちこそいつもありがと〜」

 って言い理央ちゃんに後ろから抱きついた。

 

 ふきゅ〜

「良夜くん…急にくるからびっくりした〜」

「フフッ、朝からかわいい理央ちゃんが悪い

 んだよぉ〜」

 ぎゅー

 ウキュ〜、

「幸せ」

「うん。オレも」

 

 とにかくいつもイチャイチャだ。

 

 続く。

 

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