美少女とお布団

 理央ちゃんからの提案…

 それは…

 

「眼鏡屋さんごっこしようよ」

 だった…。

 

 そうだ、思い出した。

 数年前理央ちゃん家に住んでいた時、理央

 ちゃんよく昔お母さんと二人でごっこ遊び

 していたってお母さん言っていた。

 お友達ができないからよく家でお母さんと

 遊んでいたんだって。

 

「うん‼︎理央ちゃん!眼鏡屋さんごっこしよ

 う!」

「うんっ」

 嬉しそうに喜ぶ理央ちゃん。

 …ところで眼鏡屋さんごっこって何すれば

 いいんだろう⁇

「オレお客さんやるから理央ちゃん店員さん

 でいい?」

「うん!わかった」

 

「いらっしゃいませ」

「あのー、眼鏡欲しいんですけど」

「はいお客様。では、こちらの眼鏡なんてど

 うでしょう?」

「あー、いいですね。かけてみてもいいです

 か?」

「はい。どうぞ」

 カチャ

「あぁ、いい感じです。よく見えるし。コレ

 ください‼︎」

「はい、お客様」

 …これであってんのか?

 ごっこ遊びなんてあんまりしたことねーか

 ら正解がわかんねー…。

「いい眼鏡が買えました。ありがとうござい

 ます。」

「いえいえ、またなにかございましたら遠慮

 なくお越しください。」

「は〜い」

 

「じゃあ、次私店員さんねっ」

「うん」

 理央ちゃん眼鏡かけたままやるんだ。

 かわいいじゃん!

 

「いらっしゃいませ」

「あ、どうも。眼鏡ください。」

「はい!お客様には、こちらの眼鏡がお似合

 いかと思います。私がかけて差し上げます

 ので、目つぶっていてください。」

「はい。」

 パチ

 オレは目を閉じた。

 

 眼鏡がくるのかと思いきやまさか⁉︎まさか

 それは‼︎

 チュ

 

 へ⁇

「理央ちゃ〜ん、ずるいよー。急にキスして

 くるとかマジ小悪魔じゃーん」

「ふふふっ、ごめん。良夜くんがあんまり素

 敵すぎて。はい、眼鏡」

 カチャ


 ウキャ〜

「やっぱり良夜くんの眼鏡姿やばいよ〜」

 理央ちゃんが喜んでくれた。

 

「ねー、理央ちゃん」

「え、何?」

「次は、お布団屋さんごっこしよ」

「お布団屋さんごっこ?」

「うん。理央ちゃんお客さんやって」

「いいよ」

 

「いらっしゃいませ」

「あの、よく眠れるお布団ください。」

「はいお客様。本日最高のお布団をご用意し

 てございます。」

「わー、楽しみ」

「こちらです」

 オレは右下の方に手のひらを差し出した。

 すると理央ちゃんは、右下の方をみた。

 その隙にオレは理央ちゃんをガバッと抱き

 しめて優しく理央ちゃんを倒した。

 ふキャ〜

 押し倒された理央ちゃんの耳元で

「お客様、わたくしがお布団でございます」

 ってささやいた。

 んキャ〜

「びっくりだけど最高のお布団です。このお

 布団ください。」って理央ちゃんは、オレ

 を優しくぎゅーっと抱きしめた。

 うはっ…。

「お客様、お買い上げありがとうございます。

 今夜は存分にこのお布団でおやすみくださ

 い。」

 ムギュ〜。

 オレは理央ちゃんを抱きしめた。

 

 こうしてごっこ遊びイチャイチャをして過

 ごしておりました。

 

 そしたらあっという間に夏じゃん⁉︎

 もう理央ちゃんの誕生日近いー‼︎

 スイカのケーキ…

 う〜ん。

 

 あっ!ひらめいた!

 オレはケーキとか焼けないからオレなりに

 頑張ってあるものを作った。

 

 七月半ば

 

「理央ちゃん、お誕生日おめでとう‼︎」

「え〜、コレ良夜くんが作ってくれたの?」

「うん。ケーキじゃなくてごめんね」

「ぜんぜんいいよ〜。しかも夏に最高だよ」

「なら、よかった。じゃあ早速どうぞ」

「わーい。いただきまーす」

 パクっ

「ん〜、おいしいよー、良夜くんもアーン」

 パクっ

「あー、自分で作ってなんだけどなかなかい

 いねー」

「うん!最高‼︎」

 

 理央ちゃんが喜んでくれてよかった…。

 オレはケーキなんて作れないからフルーツ

 ポンチを作ったのであった。

 お皿は、スイカを半分に切りお皿にした。

 スイカもたくさん食べれたし、理央ちゃん

 が白玉好きだということも判明した。

 お餅が好きなのは、知っていたからきっと

 白玉も好きかと思ったら、ビンゴだった。

 

 やっぱり長いこと一緒に住んでると色々と

 助かる。

 

 夏休み

 大学の夏休みは、長い。

 なのでたくさんバイトもできるし、なによ

 りも理央ちゃんとた〜くさんイチャイチャ

 できる。

 あー、夏休みなにしよっかな〜。

 どこ行こっかな〜。

 楽しみだなー。

 

「ねー、理央ちゃん。」

「んー?なに⁇」

「夏休みなにしたい?」

「あっ、夏休みね…うんとね、実は…」

「うん…実は?」

 

 実は、夏休み理央ちゃんはまさかのことを

 言い出したのであった。

 

 続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

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