美少女イヌになる⁈

 理央ちゃんが一体どんな格好で現れたかと

 言うと…。

 

 全身イヌのパジャマ。

 しかもフード付きでしっぽまでついてるじ

 ゃんか!

 

「理央ちゃん」

「ワン‼︎」

 あっ、完全にイヌになりきってる…。

 ならば

「お手‼︎」

「ワン‼︎」

 かわいい小さな手を丸めてオレの手にポン

 っておいた。

「おかわり‼︎」

「ワン‼︎」

 ハウスって言ったら、どうなるんだろう⁇

 試しに

「ハウス‼︎」

 って言ってみた。

 すると

 イヌの格好の理央ちゃんがオレに抱きつい

 てきたじゃないか。

 

 ヤベー…。

 可愛すぎる!

 イヌの理央ちゃんを抱きしめキスをした。

 

「理央ちゃん、可愛すぎるよ」

「ありがとワン。今日は、お願いがあって来

 たワンよ?」

 と言われた。

 お願い?

 なんだろう。

「何?なんかあった⁇」

「あのね、実は…」

 

 ⁉︎またまさかの意外すぎるお願い…⁇

 ⁉︎

 そのお願いとは、オレのペットとして私を

 可愛がってくださいってお願いだった。


 ⁉︎   ⁉︎   ⁉︎

 

 ええぇエ〜⁈

 どう言う事なんだ⁇

 もっと可愛がっていいのか⁈

 

 でも、どうやって可愛がれば…。

 

「あの…どうやって可愛がればいい…かな」

「本当のイヌみたいに頭撫でて欲しいの…。

 ダメかな…?」

 

 あー、なるほど。

 今回のおねだりは、頭ポンポンだった。

 理央ちゃんは、ほんとにかわいい。

 頭をポンポンすると嬉しそうな理央ちゃん。

 

 ってか、きっと両思いなんだよな⁈

 なのでこれからは、遠慮なく理央ちゃんと

 イチャイチャさせてもらっちゃってもいい

 んじゃないか⁉︎

 なんて思った。

 

 調子に乗ったオレは休日

 理央ちゃんが茶碗洗いしていたので後ろか

 ら抱きついてみた。

「理央ちゃーん。」

 って。

 すると理央ちゃん。

 まさかのオレからの急なハグにびっくりし

 て手に泡がついたまま腰を抜かしてしまっ

 た。

 えぇ〜…

「ちょっ…理央ちゃん。大丈夫⁉︎」

 慌てて理央ちゃんを支えた。

「…っ、あのっ、びっくりして…うっかり」

「うん。ごめん」

「あっ、ごめんなんてそんな」

「理央ちゃん、びっくりさせたお詫びに残り

 の茶碗オレが洗うから、ソファーで休んで

 て。」

「うん…ありがとう」

 理央ちゃんの手をゆすいであげてお姫様抱

 っこでソファーに運んだ。

 ふぅえっ

 理央ちゃんがまたかわいい声を出した。

 ほんっと理央ちゃんかわいい。

「姫様、しばらくこちらでお休みください」

「あっ、はい。でございます」

 ククク

 理央ちゃんおもしろ可愛いすぎ‼︎

 

 最近は、理央ちゃんの事が少しずつだけど

 わかってきた気がする。

 イチャイチャが好きな理央ちゃん。

 下手な壁ドンや、お姫様抱っこなんかも憧

 れだったようだ。

 

 オレは茶碗洗いを終えて理央ちゃんにあっ

 たかいお茶をいれてあげた。

「ありがとう。良夜くん」

「うん。いいよ」

 あ〜幸せな日常だなぁ。

 でもあと二年弱くらいしかこの生活も続け

 られないのかぁ。

 なんて思っていたら、携帯にまさかの連絡

 が両親から入ってきた。

 

 良夜!元気〜⁇なんかお父さんの仕事あと

 一年くらいで片付きそうだから、三年生に

 なる頃には帰れそうだよーん。

 なんて文章が送られて来た。

 

 …マジか。

 そりゃ両親が帰ってくるのはありがたい。

 しかし、理央ちゃんとのイチャイチャ生活

 もこれでおしまいになってしまうのか…

 

「理央ちゃん…」

「ん⁇どうしたの?」

 オレは理央ちゃんに両親の帰国のことを話

 した。

 すると

「え…えぇぇえエ〜⁈あと二年じゃなくてあ

 と…あと一年…⁈」

 と、とても驚いてそのあととってもかなし

 い顔をした。

 理央ちゃん…。

 そんなに子犬みたいな目でじっと見ないで

 よー…。

 

 理央ちゃんが安心するには、もう恋人のフ

 リをやめて正式に付き合うのがいいんじゃ

 ないか⁈ってか、すでに付き合ってるよう

 なもんだけどな。

 よし‼︎オレからの提案をたまにはしてみよ

 う。

 なんて思ったら、理央ちゃんからまさかの

 提案が…

「あ、あのっ、良夜くん‼︎」

「えっ、何?」

「あのさ…あのね…引かないで聞いてくださ

 い。」

「うん。大丈夫だよ。言ってみて」

「ならば、言わせていただきます。あのっ、

 良夜くんがお家に帰ってしまうなら私を本

 当のイヌとして良夜くんのお宅に迎え入れ

 てください‼︎」

 だった…。

 …うん。気持ちは嬉しい。

 でもそれは現実的ではないな。

 ⁉︎まてよ!いい事思いついたぞ。

「理央ちゃん、イヌとしてとかじゃないけど

 オレにいい案が浮かんだんだ。聞いてくれ

 る?」

「うん!イヌじゃないって事は、ネコなんだ

 ね!良夜くんちは、ネコ派か‼︎頑張る‼︎」

 あー…そうじゃないっすけど…

 でもネコの理央ちゃんも見てみたいな…

 なんて。

 

 で、

 オレの提案とは…

 

 続く。

 

 

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