(6)

 ...。まるで悪夢だ。


自分の嫌いな動物が家にずっと居座っているなんて。


だって...考えても見てくれ。もし嫌いな動物がでっかいカエルだとして

それが家の床にべったり張り付いていたら気持ち悪いだろ?


倒れてから猫に気づいてから猫は微動だにせず、まるで俺の家だぞ!!と言わんばかりに場所を占領している。しかもこちらをジーッと見つめている。


目の奥に獲物をいるかのような瞳。茶色と白が混ざった毛並み。

動物なんて小学生以来見たことない。


なんで嫌いかといえば、まあ昔噛まれた。あとはあの瞳が本当に苦手だった。

なにか見透かされているような感じが自分が心で思っている感情を見られているような気がして気持ち悪かった。


とりあえず、動かないからそのままにして俺はそーっと部屋を出てお風呂に向かった。気分をスカっとさせたかった。





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