第六感

ボケ猫

第1話 第六感



第六感。

まずは調べてみた。

第六感という言葉は、基本的に、五感を超えるもので、物事の本質を掴む心の働きのことを指している。 純粋な日本語と思われているが、西洋的な概念であり、この言い方を始めたのは、17世紀末のイギリスの哲学者シャフツベリとされている。  類義語として、インスピレーション、勘、直感、霊感、などがある。

超感覚的知覚(Extrasensory perception、ESP、超能力の一種)が類義語として扱われることもある。

とある。

詳細はまだまだ続くが、知りたい人はウィキペディアを参照してみてください。

それが合っているとは限らないが。


さて、私の頭に浮かんだのは霊感などのたぐいだ。

まず世代的に浮かぶのはニュータイプという言葉。

そう、ア〇ロ・レイが筆頭だろう。

次に浮かんだのは「げんぜつしん」、仏教用語。

それぞれの字の後に識をつけるとわかりやすくなる。

眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識。

まぁいわゆる感覚というやつですな。

最後の意識、これが第六感に当たるものかと勝手に考えます。

無意識の領域とか超感覚とかあるが、やはり人の意識から発生しているのは間違いない。


あ!

もう一つ。

セイン〇セイヤではセブンセンシズがあった。

シャカだったか、阿頼耶識などと第八識まであった。

それはいい。


さて、超感覚的なものだが、誰でも持っていると思われる。

文明の利器に頼ると、人の備わっている動物的感覚が薄くなるのも事実。

前のお題で推した明恵上人みょうえしょうにんは、明らかに超能力的なものを備えていたようだ。

私も欲しい。

そう思って以前は坐禅などを学んだこともある。

3年? 5年? まぁ茶話会的なもので学んだものです。

新宿の東長寺というお寺で(今はやっていない)、曹洞宗の坊さんがほぼボランティアで週に1度開いてくれていた。

当時の私は武術かぶれで、頭でばかり考えていたように思う。

それなりに身体も動かしていたが、どうにもわからない。

本を読めば、武術の達人などは禅に頼ったとある。

ならばと思ったが、何もわからない。

得られたことは、座り方と呼吸くらいか。


最近いろいろとわかってきたが、実際に存在する近い人物ではいないのかと思い、訪ねていったりもしたものだ。

今はできてないが。

塩田剛三氏なども一種のそういったものを持っていたのかもしれない。


第六感。

その具体的な事例としては『弓と禅』という本にある、オイゲン・ヘリゲル氏の実録を読めば、何となくわかる。

その著者に弓を教えた、阿波研造氏。

弓を引いて放つのは、「それ」が放つという。

自分の中にある「それ」。

ぶっちゃけ、無意識なのですが、それを自分の意識下でうまく利用することができると、達人となるのかと思ったものです。

まぁ普通は感じることすらできないのですけどね。


剣術家などで、斬られたと思ったら相手が倒れていたなんていうのも「それ」でしょう。

ただ、「それ」が発動するには、意識から始まって無意識にできるまで行う修練が必要なのは言うまでもない。

私たち日本人も、箸の使い方に関しては達人並みでしょう。

それを使った何かはあるはずです。

米粒を掴むとかは、私たちは当たり前でも、諸外国の人から見れば脅威に映るかも。


余談ながら、阿波研造氏がオイゲン・ヘリゲルに教えた時に射った弓が東北大学に残っているとか(これは調べてないのでわかりません)


とある夜に、オイゲンに言います。

今夜、道場に来なさいと。

的も見えない薄暗い空間。

ろうそくの明かりの中、阿波研造が弓を射ります。

的に命中。

これだけでも凄いことです。

その次が凄いのです。

もう1本、矢を放ちます。

なんと、1本目を貫いて同じ場所に突き刺さっていたというのです。

そして、それを抜くのがもったいないとオイゲン・ヘリゲルはそのままにして保存。

それが東北大学に残っていると聞いたことがあるのですが、本当にあるのかな?


とまぁ、こういった感覚が第六感の為せる技だと思う。


身体を修練することも必要ですが、精神面も必要。

それに子供たちがたまに不思議なことを言う感覚もそうでしょう。

それらの共通因数を探るとみえるものがある。

それは『素直』な心というものです。

!!

あぁ・・私にはその素直さが少ない。

汚れちまってる・・ダメか?

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