第5話 悪い人ではない?
3人揃って「わたし?」
私は慌てて言い直した。
「ぼ、ぼくだよ!…綿菓子が食べたいなって思って…」
無理やりすぎたかな?
鷹嶺「綿菓子が食べたいなんて変わってるな」
西園寺「綿菓子?ああ、わたあめのことね。」
木村「綿菓子じゃないけどまだ鈴森さんの歓迎パーティまだだったね。早速今日にでもやる?」
2人は揃ってそうだねって言って夜に私の部屋に集まることになった。
3人が来るまで間掃除しながらそわそわ待っていた。
少ししてからドアのノック音が聞こえドアを開けると鷹嶺くんだけいた。
「司は女子に、界人は先生に呼び止められてるから先に来た」と素っ気ない感じで言っていた。
よりにもよってこの人か…と思いながらもわざわざ部屋まで足を運んでもらったから部屋に入れることにした。
想像以上に気まずくはむちゃんをさわって心をなだめようしていたときにふと声をかけられた。
「そのハムスター触ってもいいか?」
予想外の言葉をかけられた。
はむちゃんは人見知りだから絶対初対面の人には懐かなく、その人の心を読めるのかわからないけど時には優しそうでかつイケメンの人にたいして指を噛み、その人の性格をあぶり出すことができた。私にとって大事な友達。
どうせ噛みつくだろうなって思いながら、ちょっと驚かせとやろうという悪巧みが生まれ私は「いいよ」といって鷹嶺くんの手のひらに乗せた。
驚くことにはむちゃんはいやがる気配もなく逆にすぐに懐いて気持ち良さそうに体を指に擦りあわせていた。
驚いてポカーンとしていると「どうしたんだ?」と声をかけられた。
「はむちゃんは人見知りですぐに懐かなく、気に入らない人間のは噛みつくんだ。だから正直鷹嶺くんのこと噛みつくと思ったんだ。」と正直に答えた。
怒っているかのように見えたけど、ぷぷぷという声が漏れたあと高嶺くんはひとりで大爆笑。私がぽかーんとしていると、
「あんまりにも素直なもんだから…笑 俺お前みたいなやつ嫌いじゃないぜ」
という言葉に胸がドキッした。どこか悪いのかな。
どう答えていいのか分からなくなり、シーンとした空気が漂った。
その空気に耐えられなくなった高嶺くんは立ち上がり、「司と界人遅いから様子見に行ってくるわ」
といってドアノブに触れようとしたときにおもいっきりドアが開き、鷹嶺くんは壁とドアに挟まれた。入ってきたのは西園寺くんと木村くんだった。
5話終わり
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