第2話 バレないように…

そしていよいよ始業式。

初めての学校、そしてなれない姿にすぐにはなれなさそう…

学校にお父さんの知り合いがいるらしく困ったら頼るようにといっていた。

なんやかんやでお父さんって優しいんだよね。

生徒が前に並んでいるなか私は職員にあんなされた体育館の後ろでその状況を見ていた。


始業式が終わりホームルームになった。

そこで私のことを紹介されるらしい。

教室の前に立つと一気に緊張してきた…

気合いをいれるために力一杯手で方をバシバシ叩く。

そして…教室のドアを開けた。

教室がざわざわし始めた。

え?…やっぱり女だってバレた?どうしょうと思いながらも今できる精一杯力を出して自己紹介をした。練習した男声で…

「初めまして。4月付けでセントラル学園の一員となりました。金森彼方です。よろしくお願いします。」(イケボ)

私が言いきった瞬間…

一斉に手を上げて質問?質問?と騒ぎ始めた。

担任の先生は慌てたように一人ずつね?っと言い聞かせていた。

ある女の子は「彼女いますか!?」と言った。

彼女…ってことはバレてなさそう…よかった…

1拍ほどおいてから「ずっと勉強に専念していたのでいないです」

クラスの女子がざわざわしはじめた。

とりあえず、大丈夫そうかな?

他にもたくさん質問されてどっと疲れた。


先生に案内され寮へと向かった。当たり前かのように男子寮。

2人で1部屋だが1人で使えることになった。これもお父さんとお父さんの知り合いのお陰かな?

部屋に入ってみるとシンプルでかつ高そうなものが置かれていた。これも事前にお父さんが用意してくれたみたい。

学園の周りは駅とかもお店もなくとても不便だなって思っていたら、先生が「学園の敷地内には私生活に必要なものが売っているお店がある。気になったら言ってみるといい。」

ほぇー、すごいな。荷物整理が終わったら男性用の服でも買いに行こう。


小動物一緒に住めるということで、小学生一年生の時から飼っているハムスターのはむちゃんを連れてきた。不安だった生活もはみちゃんと一緒なら乗り越えられる気がする!

よし!頑張ろう!


                                   2話終わり

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