蜘蛛の糸のようにするすると紡ぐ、とおっしゃっていたので、どのような文章なのかと恐る恐る読みに来ました。これは、私自身がすらすらと書いた文章が経験的に不味い文章だったからです。他意はありません。ただ、そのような心持で読み始めた為、前提概念を持たない純粋な読者ではないことを留意ください。
読みやすい文章ではありました。ただ、地の文が台詞調の一人称文体はあまり読み慣れていないため、灰汁の強さを感じてしまいました。こういった文章はライトノベル界隈では普通のことなのでしょうか。台詞調の地の文の書籍を、私は坂木司「ワーキング・ホリデー」くらいしか読んだことがありませんでした。この作はお気に入りの一冊です。
その為、慣れていないから感じた違和感なのかもしれませんが、地の文で主人公の心の声が書かれているのに、「と考えた」「と内心で」とあるのはなんだか齟齬があるようです。
それから、武具を作らないと固く誓った人物が、自身ひとりで切り盛りしている店にその武具が飾られることなどあり得るのでしょうか。そこに疑問を持ってしまい、物語に作為性を感じてしまいました。忘れていた、ではない何か納得する理由があればよかったのですけれど。
作者からの返信
お越しいただきありがとうございます。
商業出版のライトノベルを読んでいた時期はもうかなり昔なので、台詞調の地の文が現在どの程度一般的なのかはわかりません(すみません)。ただ、「『心の声』を多分に含む地の文」は、Web環境ではよく見かけるように思います。
個人的に、一人称の地の文と主人公の話し言葉が乖離していると違和感を強く感じるので、違和感を減らす形を模索してみた結果、現在の形に落ち着きました。
「と考えた」等の齟齬には自分では気付いていなかったので、ご指摘いただいて大変助かります。齟齬がなく、かつ違和感のない形を、もう少し模索してみる必要がありそうです。
また、武具についての疑問点についても率直にご指摘いただき感謝しております。この種の不整合、不思議なことに自分では気付けないので、外からの目がとてもありがたいです。
忌憚のないご指摘に感謝しております。重ねて、ありがとうございました。
企画への参加、ありがとうございます!!
ふむ、恐らく主人公であろうロルフは訳アリなようですね。
ヴァルターはいったい何者なのでしょうか。
敢えてロルフの作る武器を求めているのは、以前にその技術を見たことがあるからなのか、それとも別の理由なのか。
まだ一話なので謎も多いですが、その分読みごたえもありました。
特に店の田舎観が会話などを通じて上手く表されており、情景描写があまり多くないというのにその世界観に浸る事が出来ました。
とりあえず、今日は三話まで読みます。
それから推しを定めさせてもらいますね。
作者からの返信
返信大変遅くなりまして申し訳ございません。ご来訪ありがとうございました!
店の雰囲気などがうまく表現できていたとのこと、書き手としてとても嬉しいです。
本作、冒頭部分で背景説明をあまりしていないので、現時点では不明部分も多いのですが、読み進めていただいて感謝です。ありがとうございます。