第3話 魔王の目覚め、勇者の誕生

エバは俺の胸に手を触れる


《集中して私の魔力の波動に合わせて意識を潜らせるのよ》


落ち着くような暖かい光が俺を包む


そして目を開けた俺は灰色の空間に驚いていた


これが俺の中···


おっやっと来たみたいだな···


そうね···


(誰だ!)


《我が名はストレア・バハムート!貴様らが言うところの元魔王だ》


(何?!なぜ俺の中に魔王がいる?!てゆうか似た顔だと!)


《それはそうだろうさ。なんてったって我の息子なんだからな》


(···は?)


《ほらそんなに話省くからこんなことになるのよ。ごめんなさいね大変な時に》


(セリナ?!なんで!)


《それはあの子が私の『身体』の転生体だからね。私の名はユリナ・バレンタイン元勇者よ》


(勇者だって?!勇者は男だったはず、、、)


《それは私がこの人と結婚したから都合が悪くなって変わっただけよ》


(そうなのか···でもなんで勇者と魔王が俺の中に?)


《それはね、あなたが私たちの子供だからよ。でもこの時代で生まれたことになり魔剣が使えなかったのは、私たちが原因なの》


(詰まるところどうゆうことなんだ?)


《あなたは4000年前私たちの間に生まれた。つまりあなたは必要な概念物との契約をしてないの。

だから私たちが概念物としてあなたのところに来たのだけど、時間がかかってしまって。でもねこの力を使うにはあなたは魂に刻む盟約をつけなければならないの》


《ここからは我が話そう。我が息子よ、貴様は、我の魔王の力に加え、我の魔剣、そして我が妻の勇者の力、聖剣、そして…貴様自身のポテンシャル。貴様の力は強すぎるゆえ枷がなくばこの世界では振るうことは出来ぬ》


《俺には生涯愛する相手は1人のみ···とかな》


(それはあんた達が決めたのか)


《ああ俺は正直愛とゆうものが分からなくてな盟約を犯さないもので楽なのを選んだのさ》


(なら俺は決めている)


《ほう》


(俺は・・・最後まで仲間を守ることだ!)


《ならばゆくがいい!俺もユリナも今は貴様の一部。お前がすることに王道だろうと覇道だろうと、邪道であろうと、我らはお前に力を貸そう!だがするのは貴様だ!行く道は己の手で突き進め!》


そして母が目の前に寄り手を握る。


《概念物になったとしても私たちはあなたと共にいるわ。バートとエバがあなたを導くわ》


そして2人が去っていき、見せなくなった時ズキッ!と頭に電撃が走った。


「痛っ!」


力が溢れてくる。これが2人の経験、俺の解かれた力が…


進もう仲間を···セリナを守るために!


《話は終わったようだな今ならわかるだろ我の名が!》


《早くしないとあの子危ないわよ。もう分かるでしょ私の名前が!》


「そうだな行こう!」


『『呼べ!我が名を!』』


「そろそろ限界なんじゃないかい嬢ちゃん」



(これはちょっとやばいですね)


ズキッ!足に痛みが生じる


「これで終わりだ!嬢ちゃん」


(もう···ダメ····!)


「ん?攻撃がこない···」


『何をほおけてるんだ?セリナ』


セリナに振り下ろされようとしていた剣を俺は弾き、振り下ろした男を気絶させた。


「ラストあなた大丈夫だったのですか!」


「ああおかげさまでな」


「おやおや少し準備をしていたらいつの間にやら逃げられてるではありませんか」


サイラスは怒り声で言う


「セリナ下がっててくれ」


「待ってください!彼も私と同じロンギヌスの所有者です!あなたでは勝ち目なんて…」


俺はセリナの口を指で止める


「いいから見ててくれ」


「よおサイラス先輩よくもやってくれたなお礼はさせてもらうぜ」


「黙れ!貴様はもう殺す。少し痛い目にあってもらうだけにしようと思ったが…それでは生ぬるい…貴様は殺す!」


『顕現なさい 猛毒の海で 己の行いを後悔なさい 腐酸猛毒龍ヒュドラ!』


そしてその場には紫色のレイピアが現れた


「魔剣を持たぬ貴様のような落ちこぼれが私の敵なものか今すぐ殺して差し上げましょう」


「魔剣を持たない『落ちこぼれ』か···」


「あんたはいつの話をしてるんだ?しっかり見てろ」


顕現せよこい全てを支配し 世界を黒に染めろ黒天暴虐龍バハムート!』


その場は静まり返り、俺は目の前に現れた黒の長剣手に取った。

そして場には仰々しい椅子が出現した。

俺はその椅子に座り、敵、全てに命令した。


「誰の前だと思っている…下がれ下郎」


そしてタイラス以外の皆が平伏した。


「タイラス、お前は自由にしてやるよ。お前が食い改めればこいつらも自由にしよう」


「何を馬鹿なことを!貴様らなぜ跪いでいるんだ!?」


「分からねぇ分からねぇけど動けねぇんだ」


「クソ!使えぬヤツらめならば私が手を下すまで!」


「はあ…チャンスはやったぞ」


俺はため息を着き立ち上がった


顕現しろ来たれ全ての時を止め 世界に静寂を白天時操剣エクスカリバー!』


その場に純白の長剣が出現した。


「白い剣に黒い剣···まさか···そんなわけが無いその二振りの剣はまさか···!?」


「4000年前魔王様と勇者が持っていたと言われる最強の···そんなわけが無い!そんなわけが!!!私は…魔王になるものなのですよ!!!」


タイラスは素早い動きで俺に突っ込んできた。


「俺の仲間を傷つけるやつ誰だろうと許さない!」


「時よ止まれ!〈刻操こくそう〉!」


そして時は止まった。


俺は、タイラスに近づき、無数の斬撃を与える


そして時が動き始める。・・・


「これで終わりだー!・・・ぐはっ!」


そしてタイラスはその場に倒れた。


支配の器じゃねーよ。お前は」

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落ちこぼれ魔剣士の起死回生(リバーサー)〜最強の魔剣と聖剣を手に世界を統べる〜 夜桜 ミーシャ @misha05

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