とあるホテルで宴会スタッフとしてアルバイトをしている眞島怜は、20歳になったばかりの女子大生。ひとつ年上の彼氏の小森裕司は社員食堂で働く調理師見習い。今日も今日とて、美味しいまかない飯を通じた二人の時間が始まります。
明るく元気で食べることが大好きな怜は裕司の作るまかない飯にハートと胃袋を掴まれていて、裕司もいつも料理を美味しく食べる怜の笑顔にベタ惚れ。お互いにゾッコンで周囲が呆れるほどの惚気けっぷりが微笑ましいです。
調理師の専門学校に通う裕司の腕前は、元名店の厨房にいた料理長・山越源二が太鼓判を押すほど。和食に洋食、中華、スイーツまで、登場する絶品料理の数々が食欲をかき立てます。
お互いの家で寝泊まりする仲だけれど、キス以上の関係はまだまだ。二人とも食事の時間を大切にしていて、夏にはプールサイドのフードコートで飲み食いしたり、秋には栗拾い体験に出掛けたり、デートでも色気よりも食い気な二人のマイペースな交際がのんびりと癒やされます。
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=愛咲 優詩)