日記──1 『苦悶』

死んでしまった。

私には、どうしようもないのだろうか。

ミリアはいつも、とても悲しそうにしている。

私は無力だ。無力であり、臆病だ。

私には、救うことは不可能だということなのだろうか。

私はもっと強くならなければならないのに。

私が強ければ、こんな事にはならなかっただろうに。


これを書く私の手は震えている。

自分の弱さを痛感する。

あぁ。どうすれば。


いや、救いたいのだ。

こう思うことは、おかしいことだろうか。

今からでも、それは間に合うだろうか。


私は少しだけ、調べてみる事にした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る