第8話 選択肢5ー2「私に出来ることなら、なんでもします」(4話選択肢より)
「私に出来ることなら、なんでもします」
「なんでも?」
「はい。……出来ることなら」
「何が出来るの?」
「料理や掃除は得意です。でも、今、ここでやることではないですね……」
真剣に考えを巡らせると、カナリヤは微笑した。
「他には何ができるの?」
「そうですね。たとえば……話し相手になることでしょうか」
「話をするの? わたしの歌を聞かずに?」
「はい。……そのようなことくらいしか、思いつかなくてすみません」
「……」
彼女は黙り込んでしまった。
やはり、この提案では彼女の心を動かすことは出来なかったようだ。
「いいわ」
「え?」
「あなたの願いを、聞いてあげる。ねえ。話って、何を話すの?」
カナリヤは私に顔を寄せ、明るい声で問い掛けて来た。
私は、彼女に質問をすることにした。
「年齢は?」
「もう大人よ。あなたは?」
「では、私も秘密にします」
「では、わたしも質問してもいい?」
「ええ。どうぞ」
「あなたの名前を教えて」
そういえば、彼女に名乗っていなかった。
私は……。
選択肢6
1名乗らない(次へ/鳥籠の鳥【男主人公編】8話→ 鳥籠の鳥【男主人公編】9話へ)
2名乗る(鳥籠の鳥【男主人公編】8話→ 鳥籠の鳥【男主人公編】11話へ)
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