疑いを持った、当たり前だったソレに

全ての人々がセクストゥスという、嘘を見抜け、第六感を高めるというお面を着用し続ける義務のある世界。
村外れのある男に、犯罪である脱面の疑いがかかり、主人公は調査に赴くのだった……

粘度のある独特の描写が不気味に世界を彩り、妙なリアルさを持って私たちに訴えかけてきます。
最後まで目を背けずに読んでください。その問いに向き合ってください。
もしかしたら、あるいは私たちもすでに……なんてこともあるかもしれません。
良作です。
素敵な作品をありがとうございました。