2022.8月豪雨災害【巫として生きる】

私は諏訪野美琴。

神様の声が聞こえるというより、神様が降りてきて、語る。


青森で言うなら【イタコ】沖縄なら【ユタ】と言われる存在。


しかしながら私は【巫】として生きる事を決めた。

いや、それは生まれる前から決まっていたらしい。


そんな私の葛藤と、神様のメッセージを伝える為に綴る場所。【アメブロ】【カクヨム】


その更新をまっくもって、出来なくなった。


それはあまりに世を動かす、入ってはいけない世界に入ってしまい、覚悟がない私は躊躇った。



そうなのだ。

普通に知ってはいけない事を、知ってしまった。


それは世の常識を覆す。

死人に口なしと言ったのは、誰であろうか。


亡くなった方が自らの意思で、語った真実を真実として、伝えなければならない現実の壁にぶつかった。


それは現実世界の崩壊を意味する。

それほど身の危険を感じ、同時に蜂の巣を叩くような混乱も容易に予測できた。


綴らない選択もある。

言わない自由もある。

そしていつ、どのタイミングで?という選択もある。


そんな葛藤の中、更なる困難がやってきた。



大雨・川の氾濫・土砂崩れ…。

圧倒的な自然災害の威力として示された神々の怒り。


私は口を閉ざした。


これを有事を越えろとして、受けていた神託だと認めたくなかった。


災害を目の前にして、神々の怒りだと綴るには責任が伴う。

その覚悟を自問自答していた。


確かに6月15日夕方言われていたのである。


その時私は片腕を無くす未来を神託された、仲間のことを心配していた。

忠告を受け入れず、突き放したのは私ではなく相手だろと言及された。


伝えるべきことを伝え、選択は任せたのである。その結果関わるなと通告された。

神託をどう捉えるかは相手次第だと諭された。


私の周りでは、気づけとばかりに世界の縮図的に、私が理解して伝える為に、問題が起きる。


しかし、それは小さなレベルの問題ではなく、世界規模で言える話だと言うことを、嫌と言うほど学んできた。


私がしきりに地震を心配し仲間のことで悩んでいた。そして神社を参拝した後、雨が降ってきて言われた。



大雨で地盤が緩んだ後、地震が来たらどうなる?

という話。


そしてコロナに関しても言及されていた。

一旦良くなり、先が見えたような気がして安心し切った後、再燃したらどうなる?

それは人々に大きな気づきを与える為に、圧倒的な神の力を示す事を目的とした計画の一つであった。


人はどうしたら絶望する?

そんなニュアンスのとんでもないシナリオを実は聞かされていた。


希望が見えつつ、これでもかと追い討ちをかけられたら、これまで以上の試練に【生きる】という課題にシンプルに、そして必死になるだろ?と言われていた。



全て聞いていた、エグい話であった筈なのである。

それを目の前にして、私は口を閉ざした。


なぜなら非常時に、必死になっている人たちに追い討ちをかける結果となるのではないかと思ったからだ。

普通に考えて、「だから言ったでしょ?」とはとてもじゃないが言えるわけがない。



しかし、それを平気で神様は言う。

だから、忠告しただろ。

容赦ない言葉となり、要子の口から聞かされる。

二代目巫・要子の誕生でもあった。


私が知っている神様より強い口調で、イメージは男性。

そして海から白い人型が迫ってきた時感じた神様。

天之御中主神である。


あまりに口調が怒っており、そして容赦なく許さないとばかりの雰囲気。

私は完全に天之御中主神は、闇落ちし人間界への報復として自然災害と共にやってきたのではないかと、真剣に捉えそして悩んだ。


国づくりを命じ、作り上げた国を今度は自ら滅ぼしにきたのではないかと感じていた。


その状況で伝えろと言われても、やれる訳がないのである。

不慮の事故に近い災害の原因を解くことなど、私にできるわけがない。

そう思っていた。


しかし、その真の意味を知らなければ、多くの犠牲は無駄となり何一つ、学べない。


根拠も全て説明され神託としてわかっていても、

綴ることは人として、災害に遭われた方に対してあまりに非情のように感じた。


また規模が大きすぎると言う部分でも、もうすでに私のキャパを超えていた。


これまでの私が感じてきた神託が、一気に現実味を増し責任が伴う。

その責任を背負い、自分の社会的立ち位置を守りつつ保身に走るなら、言わない選択をするであろう。

それも考えた。


全てを伝えることが正しいのかとすら、自問自答した。

それは正義と言う名で人を傷つける行為ではないかと悩んだ。



それほどまでに、人にはわからない葛藤をしていた。

見るからこそ知っているからこその葛藤は、誰にもわからないだろう。だけれどそれを伝える伝えないは、私の自由であるようでいて、そうではないのである。


なぜなら、神様はそれを望んでいるから。

伝える事で、変わる未来を望んでいるから、私が言わないと言う選択を許してはくれなかったのである。



私が自分の殻を破れ!とばかりに追い詰め、そして変われと言う。

その為には気性の激しい神様をも遣わせるシナリオがあった。


本気で闇落ちした神様と、平行世界の魔界が組んで襲いかかって、災害を起こしたのではないかとすら考えた。


この道理と現象を世に出す事自体、人として生きて行けなくなるほど追い詰められる結果を招くのではないかと悩んだ。


しかし、それは私と言う個人の生きるか死ぬかでの判断でしかない事を、悟ったのである。


私個人の生死より、それ以上の命の価値を天秤にかけなければいけないのではないかと。


やがてそれは未来を創るのか、滅ぼすのかまで発展する可能性がある訳で、それを託されたのが私であり、神様の声を伝えられる数少ない存在と考えたのである。



こんなに苦しむ事なら、聞こえなければいい、聞かなければいいとすら考える。

それほどちっぽけな人間である。


しかし、私にしかできない事。


危機感しかない私に、その危機感すら何にも感じない人類の危機を、天之御中主神に説かれる訳である。


伝えるしかないんですよね。

自分の役目を全うしないと、結局ガツンと案件で思い知らされるから。


巡り巡って言わない選択を後悔するくらいなら、言って破滅しようとも、それが正しいと、身を正せと散々言われてきたからこその選択。


そして私は巫・諏訪野美琴として生きる事を決めたのです。

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