神様の記憶【優しい時間】

優しい時間


物騒な話ばかりを書いていた為、心が荒みそうなので、今日はちょっと違う話をしたいと思います。


優しい時間…神様はその記憶をずったと待っていた。


いつもシルバーカーを押して参拝に来てくれ、酒饅頭を供物に持ってきてくれる。

白髪の背の曲がった可愛らしいお婆さんの姿が見えた。


そこは【稲荷神社】と【龍神】と彫られた石碑がある場所。


そのお婆さんは来れなくなり長い間が過ぎたらしい。

しかし、祀られている神。


正しく言うなら【緑の龍神】さんの記憶の中に鮮明に残っており、待っているのである。


いつもきてくれたそのお婆さんの身を案じ、そして待っているのである。


その話を知った時、忘れては行けない子供時代の記憶が蘇る。


家族と参拝した神社。

小さな地区の神社の夏祭り。


昔はどんな小さなところでさえも、そこの神社で祭りがあった。


神社では祖父や父が神事に参加する。

だから母や妹と、参拝した。従兄弟も一緒だったと思う。

当時の目的は出店の『金魚すくい』や『りんご飴』だったけれど。


家族団欒の記憶の断片。


他に出逢った神様もそうであった。神様は、昔の記憶という断片を大切にしている方々が多い。


そして今はどうしているだろうかと、案じていたり幸せを願っている。


緑の龍神さんは、蒼い龍神さんと意気投合し、その後一緒に目的にとしていた場所に共に行き、その後も護ってくれている。


そして私たちは、酒饅頭を持ってお社に参拝したり、自宅神棚に供物をあげる。


神社とは、神様との縁を結び、

お陰様ですと、手を合わせる場所。


願いを託す場所ではなく、心を整える場所なのである。


磁場が強い場所だからこそ、届きやすい。

想いが叶うように、未来の自分がそうなれるように、頑張りますと願掛けの場所である。


そういうものなんだと認識するようになったのは、私自身人生が大きく変わった時からだと思っている。


正しくは神様から声をかけられたり、守られていることを受け入れた頃。

その辺から、私自身の認識は変わった。


迷い困った時、手を合わせるようになってから、神託の言葉としてはっきりと自覚するようになった。


そして今の世に何が起きているのかを、かなりの段階を踏み、時間をかけて説明された。

私の理解が、追いつくまで教え。

時には待ち、私自身が答えを出せるまで成長を待つような姿勢で。


そして目の前で、その出来事の仕組みを考えさせられるような出来事が、リアルに目の前で繰り広げられた。


 

教えられた考え方や、言葉の意味の正しさを、その都度学ぶのである。


そして自分に当てはめ、反省する日々でもあった。



そんな繰り返しの末、今の私がいる。

それまではいつも自分に自信が持てなくて、苦しくて消えたくなるほど病んでいた時期もあった。


そして今は、生きる事を喜び伝えなければならないと、考えるようにまで変わった。


それは神様達の多くの優しい時間と、目の前の課題をこなしてきたからだと思う。


人は自分に課せられた課題をこなさず、コツコツと自分の課題をこなし、成果を出した他人が羨ましく思ってしまう。


そして、なぜ自分はこうなんだと落ち込む。

しかし、本当は違うのである。


それぞれが皆、人生の主人公なのである。

それぞれに宇宙があり、それぞれが思い描いた未来を叶えられるヒーローなのだ。


その主演権利を放棄しているのは、紛れもなく本人でしかないという事を、私は学んだのかもしれない。


学んだと同時に、とんでもない当たり券を手にしたんだと思う。

当たり券こそ、神様の声が聞こえるという特権。


その特賞こそ、表現しないと怒られるのである。

何のために何を学んだんだと、ガチで叱られる。


多くの守り手に守護されない事は、命を脅かされる危機を知っているからこそ、私は私の役目をこなす。


シンプルに、平和な世界になることを願って。

それは神々の願いだから、伝えるのである。

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