あとがき※読まなくても大丈夫です。



 ということで、『婚約者に改めてプロポーズしたら、「生理的に無理です」と泣かれた。俺の方が泣きたい……』終わりました。※アレルギー情報追記あり。


 実はこの話、書いてる奴が金属アレルギーなんで思い付いた話です。貴族のお嬢様的にはどうなんだろうなぁ……と。


 まぁ、主人公はそのお嬢様の婚約者で、意味不明に「生理的に無理」と言われてへこみ捲り。でも、うだうだしながらも諦めない! というラブコメになりましたが。(笑)


 金属アレルギー持ちって、指輪に限らず、アクセサリーや腕時計がなかなか着けられないんですよね。真珠の連なったネックレスや革製品など、金属が肌には触れないアクセサリーなら大丈夫……というワケでもなく、ネックレスやブレスレットなどは留め金部分が金属製になっているので、その部分が当たるところが痒くなりますし。服でも、金属のスタッズや、実用性の無いおしゃれファスナーがたくさん付いているような服、ファスナーが直接肌に触れるような服は着られません。


 ちなみに、婚約者令嬢が服の上や手袋の上からという変なアクセサリーの着け方をしていたのは、苦肉の策です。金属が肌に直接触れなければ、多少はマシなので。けれど、服の上からでも、汗を掻くとやっぱり痒くなったり気触かぶれたりするので、短時間で外していました。


 金属イオンが汗や水分に溶け出して、それが皮膚に触れると痒くなったり炎症を起こしたりするので、汗や水は敵です。


 そして、彼女が数週間療養していたのは、皮膚が爛れていたからです。主人公がくれたアクセサリーで爛れた肌を見せたくなくて、治るまでお見舞いを断っていました。


 おしゃれ好きな女の子には、かなりつらいでしょうね。


 もしも彼が最初で諦めていたら、彼女は自領に籠るか修道院に入ることを考えていました。


 彼が一途なお陰でのハピエンです。(笑)


 そして、アレルギーの原因となる素材や含有量によっては、金属アレルギー持ちでも身に着けられるアクセサリーもありはします。


 純金製やプラチナ製、チタン製などは比較的アレルギーが出難いそうです。が、値段がお高いんですよね。しかも、純金製のアクセサリーは合金である18金や24金に比べると強度が低くて、歪んだり壊れ易いみたいですし。


 樹脂製やプラスチック製のアクセサリーという選択もありますけど、そっちは安っぽく見えるのが難点ですね。それに、プラスチックや樹脂にアレルギーが出る人もいるので、金属が駄目ならこちらがいいとも一概には言えません。


 現に、書いてる奴は金属と樹脂が駄目です。(笑)


 マグネットピアスやマグネットなんとか系の健康グッズ(例、○ップエレキバンなど)も、磁石は金属なのでアレルギーが出ます。お気を付けください。天然石でも、ヘマタイトなど金属製の天然石もあるのでご注意を。


 作中でも彼女が語っているように、金属アレルギー持ちだと、金属が肌に触れているときに汗を掻くとアレルギー反応を起こして、皮膚が痒くなります。


 そして、それを放っておくと皮膚が気触かぶれたり、爛れたり、酷いと火傷をしたようなケロイド状になります。更に放置すると色素沈着で皮膚の色が変わったり、酷いあざが残ったり、最悪だと皮膚や粘膜が腐ったりもするそうです。耳たぶが腐って切断した事例などが実際にあるとか……


 彼女が、耳飾りに恐怖していた本当の理由がこれです。


 ピアスをけて通した後、毎日ちゃんと消毒をしているのに炎症が治まらなかったり、傷口が熱を持ったり、じくじくと膿み続けるような場合はアレルギー症状の可能性があるので、ピアスの素材を変えるか、ピアス自体をスッパリと諦めることをお勧めします。


 マニキュアのような医療用のコーティング剤を塗ってピアスを着けるという手段もありますが、コーティング剤が剥げるとアレルギーを起こすので、小まめに塗り直さないといけなくて、それも結構手間だと思います。※マニキュアのようなコーティング剤は、マニキュアではありません。医療用のコーティング剤を安価なマニキュアや接着剤などで代用すると、皮膚の弱い人は炎症を起こす可能性があります。


 また、ピアスなどのアクセサリーだけでなく、変わったところでは歯の被せものやインプラント、骨折したときに体内へ入れるボルトなど、手術後に体内へ入れた金属でアレルギーの症状が出る、アレルギー体質に変わることもあるので、自分がどういうアレルギーを持っているのかを知っておくといいかもしれません。


 身内に金属アレルギー持ちがいる方も、アクセサリーなどを身に着けているときに皮膚が赤くなったり、虫に刺されたワケでもないのに痒くなったりしたら、症状が酷くなる前にアクセサリーを外して、一度アレルギーを疑ってみた方がいいと思います。


 ※カラーコンタクトなども、外国製の安価なものには着色料に金属が使用されているものがあるため、重々お気を付けください。コンタクトレンズは直接眼球に装着するため、アレルギー症状が酷いと、最悪失明する可能性があります。


 ※金属アレルギー持ちでカラーコンタクトを着けたい方は、原材料に金属の含まれていない安全なカラーコンタクトを選びましょう。原材料がしっかり表記されていないものを選ぶと危険です。


 以上、既に知ってる情報ばかりだったという方はすみません。


 そして、別サイトの感想欄で新しい金属アレルギーの情報を頂いたので、追記します。


 なんと、金属アレルギーの症状が重い方はケーキやお菓子類でもアレルギー症状が出てしまうことがあるそうです。


 ケーキを手作りしたことがある方ならわかると思いますが、お菓子作りの器具は金属製な物が多いんですよね。泡立て器とか。しかも、ハンドミキサーでガガガと材料を混ぜると、微量な金属が混ざってしまうのも道理と言いますか……工場の大きな機械で作ると、家庭で作るよりも微量金属の混入が増えるのも当然かと。


 体調が悪いときや免疫が落ちているときには、普段は平気な食べ物などでもアレルギー症状が出ることがあるのでお気を付けください。


 そして、ミネラルが豊富な超硬水なんかも、金属アレルギー持ちは用心した方がいいです。ミネラルというのは、ずはり鉱物のことですからね。超硬水を飲んで喉がイガイガしたり、お腹を壊したり、体調が悪くなったりする人は、それ以上は飲むのをやめた方がいいです。超硬水……値段が高くてもったいなくても、身体を壊す方が大変ですからね。


 他にも、海外旅行でやたら肌が荒れるという方も、お風呂の水が硬水で、実はアレルギー反応が出ているという理由だったりするかもしれません。日本の水は軟水が多く、ミネラル含有量が海外の水に比べると少ないので肌に優しいんですよ。


 子供の好き嫌いなども、単なる偏食ではなくアレルギーが隠れていることがあります。『美味しくないから食べない』のではなく、『体調が悪くなるから食べたくない』、『これを食べたら気分が悪くなる』というのを上手く言語化できなくて伝えられていないということもあるので。


 お子さんがいる家庭は、子供が嫌いだという食べ物を食べさせるときには、それがアレルギーでないかを注視して、アレルギーである可能性があるのなら、無理に食べさせない方がいいと思います。


 なんだか愚痴っぽくなりましたが、こんな長いあとがきを最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪


 感想を頂けるのでしたら、お手柔らかにお願いします。

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婚約者に改めてプロポーズしたら、「生理的に無理です」と泣かれた。俺の方が泣きたい…… 月白ヤトヒコ @YATO-HIKO

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