第6話

ご主人様は今日も忙しいみたい。

僕はいつもつまんないけど、街を散策するのは楽しい。


最近、近所のガラクタ工場の空き地に秘密基地を見つけたんだ。


なんか、工場の横の路地に木材が積まれていて猫の僕ならスッと入れる大きさだったからそっと忍び込んだんだよ。

そうしたらそこは工場の裏口と繋がっていて中に入れるんだ!


中に入ると、工場の人が置いてった開けっ放しのお菓子の袋とかドーナッツなんかがテーブルの上にあってさ。ヒョイっとジャンプしてそれをペロリさ。


ご主人様はカリカリを少なめにしてるけど、足りないもん!


それから、ある時工場のオヤジさんに見つかったけどオヤジさんは猫が好きだったみたいで僕は歓迎された。頭をなでなでしてくれたんだー。


僕の首輪のネームプレートにポチと書いてあるのを見て、オヤジさんは僕のことちゃんとポチって呼んでくれる。


たまには喉をゴロゴロ鳴らしてやってもいいかなって思ってるよ!(笑)

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僕は猫。名前はポチ。 久遠恭子 @kyokopoyo

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