2023/04/15

桜は勉強の手を止めて


『自然の不思議』とゆう本をめくっている


向かいに座るすみれが


『白血球』を読みながら話しかけてきた


「根元くんやっぱり忙しいんだねー」


根元は結局、呼び出しがあり


1問も教えていかなかった


「ねぇ根元くんさ、

 さくらのことすっごい見てたねっ」


すみれの何とは言わない期待のまなざしが


視界のほんのはしっこに見える


「うーん、、そーかなぁー、、」


さくらがから返事なのは


《空が青いのは太陽の青い光が


 空に散らばっているから!?》


『自然の不思議』に夢中だからだ。






「ん~まったくけしからん!


 高校生になったとたん


 やれ男子だ女子だ騒ぎ立てて!


 ついこの間まで一緒に

 

 缶けりしてたじゃないかぁぁ!」


「おぉ~っとさくらさん、


 落ち着いてください


 ささ、帰りにアイスでも食べましょ」

 

「うむ……グッグフゥッ」


「もぉ~なんなんこれぇ~」


さくらとすみれは寄り道のメイン


パピコ(チョココーヒー味)を目指し


腕を絡めて図書室を出た




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

@minamo-nagi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ