第3話 決闘

「あ?やんのか?」

「やるって決めたにゃん!」

「ふっ!弱そうだからすぐ終わるだろう!」

完全になめられてるにゃん。

これを利用して…

そんなことを考えているうちにパンチが飛んでくる。

「うっ。痛い。」

次のパンチが飛んでくる。

これはバックステップで素早くかわす。

そうだ!お父さんに教わったを使えば…

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「お前もいずれ戦う時が来るだろう」

ええっ!戦う時なんてくるの⁉︎

「『はっけい』という技だ。小柄なお前でも強い敵に通用するぞ」

「はああっ!」

お父さんの手の周りから衝撃波が出される。

「これがはっけいだ」

ふーん。なんか強そう。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

これを使えるのは1回。

今は、ジャイ・ニャーンが体勢を崩している。

今だ!

手に力を込めて、前に突き出す。

「なんだ?これは」

「はっけいにゃん」

ジャイ・ニャーンが飛ばされる。

「ぐはっ!」

えっ!?強すぎにゃん!

それでもジャイ・ニャーンは立ち上がってくる。

やばい。次こそやられるにゃん!

「ルパニャン!俺、強いやつ好きなんだ」

「えっ?」

ジャイ・ニャーンの言葉に耳を疑う。

「だから、仲間にしてくれ!」

[ジャイ・ニャーン2世が仲間になった!]

「でもここをどうやって抜け出すにゃん?」

「それなら簡単だ!」

はっ?簡単?ま、いいや。

「にゃーにゃーにゃむにゃー」

えっ。きれいな声。あの強そうなジャイ・ニャーンが、こんなにきれいな声だったなんて知らなかった。

「これで、俺のことは忘れたから。あと、語尾の『にゃん』止めたほうがいいよ。なめられるから」

へーそうなんだ。

「よし!じゃあ行こう!」

「おう!」

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