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 次に話題になったのは、のはらとのぞみさんの暮らしているこの古い家のお話になった。

 この家の作りに興味があると言ったさなぎの言葉を聞いてのはらは「じゃあ、このあとは私のお家をさなぎちゃんに紹介しながら、探索でもする?」と(ちょっとだけ嬉しそうな顔をして)言った。

「は、はい。したいです」ととても嬉しいと言ったような顔をしてさなぎは言った。

「よし。じゃあ、一緒に我が家を探検しよう」

 縁側の上に立ち上がりながら、のはらは言った。

 さなぎはのはらのあとについて、のはらの家の中を探検を始めた。(妖精さんはさなぎの頭の上にいる)

 まず二人が移動したのは、縁側からずっと眺めていた日差しの差し込んでいる居間だった。

 畳のいい匂いのする、静かな居間。

 その居間の電気を紐を引っ張ることで、のはらはつけた。

「まあ、そうはいっても珍しいものなんでとくになにもないんだけど、そうだな。見るとすれば、やっぱり、あの古い時計と古い箪笥の二つかな?」と居間を見渡しながらのはらは言った。

 さなぎもその二つのものに目を向けていた。

 壁にかかっている小さな古い時計と、立派な花嫁道具の一つのような古い箪笥。(『あの箪笥は桐で作られているみたいですね、きっと、とってもお高いものですよ』と妖精さんがさなぎにこっそりと教えてくれた)

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