第41話 ハワイ島沖海戦
1943年10月から1っか月経ってもアメリカ軍は攻めてこなかった。
トルーマンは中国の毛沢東への物資の支援で国民の支持を得、
まだ大統領の席にい続けていた為、フーヴァー等はこれを
転覆させるには更なるアメリカ艦隊の撃滅が必要であり、
日本海軍へその要請をした。
これにより、日本海軍は、ハワイ真珠湾への攻撃を、決定したの
であった。
目的をはっきりさせるため、改めて作戦の第一は、アメリカ艦隊殲滅、
特に二隻の空母の撃沈であり、第二にハワイ島の占拠の確認が、
なされた。
日本は大々的に、国内でハワイ真珠湾を攻撃すると発表し、これを
アメリカ大使が本国に連絡して、アメリカ艦隊を真珠湾に向けざるを
得なかった。
日本海軍は真珠湾の攻略のため、連合艦隊を分散させた。
アメリカ軍も慎重ではあったが、彼らは次第にこれを
各個撃破の好機であるとの認識していった。
これは工作員に報告を行わせた結果でもあった。
山口多聞少将率いる、第二、三航空戦隊はハワイ島攻略に、
手を焼いていた・・と言うふうに見せかけた。
真珠湾基地と、空母ホーネット、ヨークタウンを含む、アメリカ軍は、
分散した、山口の第二、三航空戦隊に、徹底攻撃を開始する。
第二、三航空戦隊はこれを、徹底して防御に専念した。
真珠湾基地から攻撃を受けた、南雲忠一中将率いる第一航空戦隊は、
これも防御に専念した。
その為、日本海軍はアメリカ軍航空機の数を防御により、
徐々に減らしていった。
そしてアメリカ軍航空機が、全機帰投した。
渋野忠和「今です、山口少将」
山口多聞「うむ、全航空隊、全機一斉出撃。敵艦隊の殲滅にあたる」
第二、三航空戦隊は、全機一斉に出撃して、アメリカ軍直掩機
(ちょくえんき)を零戦にて徹底攻撃した。
第一航空戦隊から零戦を補充していた第二、三航空戦隊は
戦闘機同士の航空戦であったが、次第に零戦の数の有利と
性能と熟練したパイロットの活躍により日本軍有利となっていった。
更には敵軍の戦闘機の消耗が激しいために増援が難しく、
直掩機だけでは持ち切らないことにより段々と数を減らしていき、
すでに空中にいるアメリカ軍戦闘機はほぼ全滅した。
以降爆撃等により直掩にあたるアメリカ戦闘機を、発艦前に
その数を1/3に減らした戦闘機隊は、発艦後零戦の恰好の餌食となった。
こうしてアメリカ軍戦闘機は全滅した。
これにより日本軍、艦攻、艦爆は無差別に、アメリカ軍艦艦艇を、
狙うことが出来た。
先ず、空母ホーネットとヨークタウンに襲い掛かりこれを完全に
撃沈した。
他艦船にも多大な被害を与え、アメリカ艦隊は本国に逃げ帰った。
その後、日本艦隊は真珠湾を攻撃しハワイ島を占拠した。
この作戦は渋野忠和の提案したものであった。
山口「渋野大尉、君の戦略が見事に成功したよ、大したものだ、君は」
忠和「今回も皆さんが良く指示通り、辛抱強く動いて頂いたために
成功した次第です、山口少将」
山口「しかしこれも史実ではないんだろ?」
忠和「ええ、まあ確かに史実とは全く違いますが」
山口「感服したよ、渋野大尉」
忠和「恐れ入ります、山口少将」
山口「この戦果と作戦の詳細を、山本長官と永野総長に、書面にて私の
方から、詳細に通達するよ。これで海軍省への後押しが出来る」
忠和「ありがとうございます。わざわざお手数をおかけ致します」
山口「なあに、渋野大尉。岡本中佐も含めて、君達には是非とも競い
合って頑張って欲しい。期待してるよ」
忠和「是非とも全力を尽くして、頑張り抜きたいと思います」
この敗戦ためアメリカ世論及び、軍上層部は停戦に傾き、
ここぞとばかりに、フーヴァーはトルーマンの罪を、世論に訴え
政権を転覆させ、最終的に国家反逆罪でトルーマンを逮捕、
拘禁した。
フーヴァーは、次の大統領選に、アイゼンハワー政権で副大統領を
務めたリチャード・ニクソンを後押しした。
ニクソンは大統領となり、再びアメリカは中立の立場をとった。
そして日本への経済的、武力的攻撃を停止したのである。
永野修身、山本五十六、伊藤整一が、渋野忠和のこの功績と
ソロモン海戦の功績を、更にハワイ島沖海戦の功績を山口多聞が
海軍省へ強調したのである。
詳細な戦果と作戦内容の書面の効果もあり、渋野忠和の少佐への
昇進が、決まった。
山本五十六「そういえばお前ら、一旦落ち着いたから園田中尉と井上少尉に
会ってこい」
岡本晃司「はい、喜んで」
忠和「ご配慮、ありがとうございます」
晃司と忠和は、海軍兵学校を訪れ、一花と胡桃の所に行った。
晃司「トントン・・」
一花「はーい」
晃司と忠和は、一花と胡桃の寝室に入った。
晃司「入るよ」
一花「晃司さん」
忠和「やあ」
井上胡桃「誠一さん」
一花と胡桃は晃司と忠和に飛びつきたかったが、前回の事もあり
自重した。
一花「晃司さん、無事でよかったです」
晃司「今回は俺は、比較的安全な場所にいたから、忠和が大変やったよ」
胡桃は泣きだしてしまっていた。
胡桃「忠和さん、少佐に昇進されたって伺いました。んーん、そんな
ことより、ご無事で何よりです。
今、岡本さんが、忠和さんがかなり、危険だったって」
忠和「大丈夫だよ、胡桃。俺どこも怪我も無いし、ほらぴんぴんしてるよ」
胡桃「私、忠和さんの事が心配で心配でたまらなかったです」
忠和「ごめん、心配かけて・・」
一花も、もらい泣きして、晃司に抱き着いてしまった。
一花「晃司さん、もう世界は平和になったんですよね、そういってください。
これ以上、晃司さんのことで、心配するのはもう我慢できません」
晃司「大丈夫よ、一花。枢軸国の敗北は、目に見えていて、アメリカも
日本に、一切の攻撃を停止したよ。
もう世界は平和になるよ」
一花「ほんとうに?もう心配しなくっていいんですか?」
晃司「心配いらんよ、色々今まで心配かけたね、ごめんね、一花」
一花「ではここでその証明をして下さい、晃司さん」
晃司「わかった、一花・・」
・・晃司と一花・・忠和と胡桃・・この二組は、お互いを
はばからず、その場でキスをした・・
晃司「一花、俺らは今日は早々と帰らせてもらうね」
一花「え、もうですか。ごゆっくりしてらして下さい」
晃司「向こうの2人もそんな感じやし、この雰囲気のまま今日は帰るよ」
一花「分かりました。ではお気をつけてお帰り下さい」
晃司「うん、おい忠和、お取込み中やけど、今日はこの辺でおいとましようや」
忠和「そうだな、晃司。じゃあ胡桃、今日はこの辺で帰るね」
胡桃「はい。じゃあまた、ゆっくり会いましょう」
忠和「そうだね、近いうちにね。じゃおやすみ、胡桃」
胡桃「おやすみなさい、忠和さん」
晃司「じゃあまたね、一花」
一花「はい、晃司さん。またお待ちしております」
晃司と忠和は、海軍兵学校を後にして、連合艦隊旗艦大和への、
帰路についたのであった。
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