お友だち

 私に、散歩を共にする仲間ができた。イマドキのキャラって感じの子だ。毎日、レインボーなチーズの入っているアメリカンドッグを食べていそうだ。

「あかるんで~す!テックテックとYつーばーもやってま~す!」

 ずいぶん元気な散歩仲間ができた。彼女とは、雨駅まででお別れだ。まだ高校生だからな。そのあと私は、雲駅まで行って来た道を戻っていく。


*翌日*

 またあのお友だちとあった。あまり、元気でなさそうだ。何でか気になり、空気の読めない流行かぶりのワタスは聞いてしまった。

「なんか暖かいな」

おっと、、、イントネーションが。

「なんかあったかいな、、?」

お友だちはこう答えた。

「テストがあるから学校行く気なくしてるだけー」

「そうかい、そうかいそれは仕方がな、、いくもないな~。テストは学生時代の醍醐味じゃないか。しっかりやるんだ!」

お、しまった、いいすぎたか、、?

「はいはい、やってきますよー。やっぱりおばさんは面白いね。元気でるわー。」


今日も少し人をあたたかくさせた老人は雲駅で折り返した。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る