第2話

「神ガイアは、太陽の神ヘリオス、月の神セレーネ、海の神ネーレウス、空の神アルテリアを産み、人間界に送り出しました。ですが神々は、人間に少しの力を与えただけで発展したことに面白みを無くしてしまいました。そして神々は相談し、ガイアに

"自分達で国を作りたい"と、願いを聞き入れてもらい、この島を自分達で開拓するように言いました。今日はここまでです。お疲れ様でした。」

教授が講義室から出て行き、部屋がざわつき始め、

帰宅する者もいる。この微妙なざわつきが気に入らない。こんなことを思っているのは僕だけじゃない、皆自分の家門に誇りを持っている。…はずだ。

「アルバンアルバン!!俺たちこれから街に遊びにに行くんだ!お前も来るよな?」

はぁ…どうやら僕だけみたいだ。まずそんな元気がどこから出てくるんだよ。9時間丸々勉強したやつの元気じゃないだろ。

「なぁルーファス。この間の試験で下から数えた方が早かったんだろ?」

「へいへい、明日から頑張るから〜。だから今日だけ〜!」

何言ってるんだよこの赤髪。下から数えた方が早いって言っても、ほとんど最下位と変わんないだろ。それに俺たちって…

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