この美しい国で、僕たちは。
@mizukisakura
第1話 プロローグ
「ねぇ知ってる?地球のどこかに、この世で最も美しい国って言われてる島があるんだって!」
「美しいって、なにが?」
「詳しいことはわからないけど、800年前の異常気象の夜、世界中の人が同じ夢を見たらしいんだ。」
「その夢が、美しい世界に関係あるの?」
「そう!その夢に出てきたのが、この世で最も美しい世界!その頃、どこの国の資料にも全く同じ夢を見たって言う人について書かれていたんだ。」
「それで、その美しい世界って、結局どんななの?」
「どの国の資料にも共通していたのが、
人間や動物が暮らしていた。
海に浮かぶ正方形の島。
島の外は広大な海だけ。
王が島の一番高い丘に宮殿を建てていた。
殆どが人間だが、牛や鹿のようなツノと尻尾がついている、人型の生き物がいた。
夢から覚めた時、とても満たされた気持ちになったが、翌日には夢の記憶は消え、幸せな気持ちだけが残された。
ってこと。」
「へぇ〜。思ってたより抽象的だった(笑)。でもただの夢で本当に存在してるって思える?こんなに夢らしい夢なのにさー」
「でも世界中の人が同じ夢を見たんだよ!?普通あり得ないじゃん!」
「そうは言ってもねぇ…現に誰も見つけてないし。
そんなに熱くなんないでよ〜」
「はぁーーーーー。だって不思議じゃん、知りたいじゃん。あーあ。やっぱり本当にないのかなぁ…」
「あはははっ。乙女だなぁ〜」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます