プロローグの後、エピローグの前
この構成を使う上で、もっとも関連を「旗幟鮮明」にしなければいけない部分というのがあります。
それは、最初と最後。
ではなく、最初の後と、最後の前。
つまり、表題の通り、プロローグの後、エピローグの前ということです。
この部分は、意識してでも、少しあざとく見られても、関連があることを明白にさせております。第2作目と第3作目のそれぞれの該当する部分については、そこを特に、はっきりと明示しております。
第2作目については、今後のことも考えて、歴史的背景を述べておきつつ、そことかかわりのある関係者が登場する回をプロローグの後に持ってきております。そしてエピローグの前には、同じ場面の時系列的に少し前になる部分を、本文の最後として配置しております。
第3作目については、それぞれ引用の曲がプロローグとエピローグに配置しているわけですが、その曲と関連のあるエピソードを掲載するという形をとっています。その選挙区自体が、父親と娘、それぞれ同じく中学2年生の段階で公表された歌という共通項も、ここでは、持たせております。
イメージとしては、レールの継ぎ目を埋めてロングレールにして、すいすいと列車が走って行けるようにしているイメージでしょうかね。
こうすることで、物語を書く側としてはスムーズに展開できるし、読む側としては特に違和感なく、すんなり読んでいけるという、そういう工夫を足下できちんと整えているという塩梅なのです。
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