短距離走り込みの執筆バージョン
このカクヨムさんのサイト、大いに重宝させていただいておりますけれども、こちらで執筆するときの意識というのは、こうね。
プロ野球選手が試合前やキャンプ時に行う、短距離ダッシュ。
それを何本も繰り返すイメージです。
というのは、私が今こちらで披露させていただいておる作品群、内容としては小説もあればエッセイなんかもあるけど、どれも皆、数百から数千字の範囲の短編の繰返しの様相を呈しているではありませんか。
そりゃあ、1万字以上の長編(あえてそう表現する)ばかりをここで一つにのせるということも物理的には可能だろうけど、それでは、読むほうもかなわんやろし、何より、書く方がたまらんわな。
で、じゃ。
これ、一つ一つの短編としての作品を1日にいくつか、それも短時間のうちに頭でプロットを考えて作って、それに合わせてビシバシと書いていくことになるわけですけれども、そのあたりまさに、短距離ダッシュと同じような側面が見て取れやしませんでしょうか。
長編を書いていますと言えば聞こえはなんかすごいことになること請け合いではあろうが、実態は、短編を集めて一つの方向に合せてまとめられたものなのよね。
それを、如何にもしっかり構想を考えつつ少しずつ書いていくというイメージの仕事もあっていいとは思うけど、私には、無理や。
私の場合はむしろ、文章を書くこと自体が一つの仕事となっておるわけでありまして、仕事という以上、きちんと納期を守って仕上げていかねばならんわけや。今はそういうものに追われる仕事は入っていないけど、いつ入ってきてもいいように、自らを、このカクヨムという舞台というか枠組みを利用させていただきつつ、鍛錬を重ねておるのが、現実なのであります。
そうして毎日、何か1つか2つでも書くようにしていると、それが習慣化されてきます。内容は、何でもいいのです。書きやすいもので、いい。
とにかく、そのパートをきちんとまとめて完成させることなのです。
その繰返しが、大事なのです。
私は今から15年前に自伝的な書を1冊、地元出版社で出させていただきましたけれども、その時の経験で言えば、200ページほどの本の原稿をそろえるには、おおむね2週間ほどまとまった時間があれば十分だなというのが、正直なところ。
しかし、それはもちろん、書いて出す本の内容と方向性がきちんとできていて、それに向けて書いていくということが前提。それもなしには、さすがに無理よ。
だけど、それはあくまでも集中的な仕事という「お祭り」のようなものでして、普段から、こういう形で、いくつかのまとまりをきちんとまとめるまで書いていくことが基本と、私は思っておるわけです。
その積み重ねですが、1年も経てば、相当な量になるはず。
さすれば、質もそのうち後からついてくるもの。
実際、私の文章ですが、小説の1作目を出した一昨年前に比べても、読みやすくなってきたという御意見・御感想をいただいております。
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