最終話 探偵会社に結婚報告をしたら…

 私は学校が終わり慶介くんと社長へ報告を結婚すると言いに行った。


「……という訳で慶介に告白されて、それをお受けしました。」

 私は社長に結婚報告をしていたが、


「朝日ちゃん。ちゃんと契約書を隅まで、読んだ?」

 なぜか、社長の反応がおかしい…。


「えっ?どういうことですか?」私は契約書…全然読んでいなかった。


「侑香里、読んであげて…。」社長は侑香里さんを呼び出して、

 その侑香里さんは私と会社の契約書のコピーを見て読んでいた。


最初らへんは読んでいた。

10ヶ月間、学生として潜入して慶介くんと恋人関係を偽って学園に通う。

問題はそのあとだった、

「但し、相棒との真剣交際や結婚などに至ってしまった場合、契約不履行と見なし、即、この関係を解消する…。」と侑香里さんが話した。


私は社長に恐る恐る聞いてみた。

「契約不履行ってなんですか?」


社長は、

「う~ん。クビって言うこと。」(えっ?そんなことあるの?)


そのあと社長は続けた、

「なんで24歳の野々宮さんを雇ったのか?分かる?僕は大の大人が未成年者と本気で恋をするとは思わなかったし、そうならないように、地味で平凡な君を選んだんだよ?」


私は反論した、

「でも、二人の間なら何をしても構わないって言いましたよね!社長!」

 初日に聞いた話を持ち出すと、


社長はいつも以上の

「もちろん、性行為などをしても構わない、だけど、本気になっちゃあ、ダメだよ。絶対、仕事に支障が出るもん。お互いに私情を挟むようになるし、任務どころじゃ無いよ?今朝も亜里沙ちゃんから目を離したよね…。」

 (うっ、それは…。)


「悪いけど、慶介は学生だから仕方ないし、責任を問わない。けど、野々宮さんはこの会社を辞めてもらう。いいね。」

 社長はいつもと違い、かなり冷たかった。

 たぶんこの人はメチャクチャ怒っているみたいだ。


不倫してOLをクビになった私は、

相棒と真剣交際を宣言して、探偵事務所をクビになりました。


へこんで家に帰り妹にその事実を話すと、

「今どき、契約書を最後まで読まない社会人がいるとは…その方が驚きだよ?お姉ちゃん。」交際を応援してくれていた、妹にも怒られた。


「ひなちゃん。ゴメンね。僕のせいで…でも社長の意見は絶対なんだ。だから…。」慶介くんはそう言うと、


「夕陽、お給料払うから、ひなちゃんの代わりに僕の相棒になってよ。」

 慶介くんが私を見捨てて、妹にお願いしていた。


「良いけど、お姉ちゃんの時みたいに引っ付かないでね。恋人は演技なんだから…。」お給料が貰えるならと構わない…軽く、了承していた。


「あの~、慶介くん…私は…。」聞きたくないが聞いてみた。


「うん、別れよ。僕も社長にかなり怒られて、接近禁止の罰を与えられたんだ…。」

 一日もしないうちに私と慶介くんは破局した。



それから私は急遽アメリカに帰る事になったという流れで学園生活を終えた。

「う~ん。私、最後までダメ女だったな~。」

 と制服姿をした私は学園をあとにした。


 就職先は再び探すことになったが、色々な経験をした私は前より成長しているそんな気がしていたし、妹との仲も改善されたし、ある意味、よい経験になったのかな~。

                             END


……………………………………………………………………………………………


 まさかのバットエンドになりました。契約書とかは長くて読みたくなくなりますけど、最後までちゃんと読みましょうね?


 最後までお読みくださりありがとうございました。

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社畜OLを辞めてJK探偵を始めました。 サトリ @satori-482

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