終章 慶介くんのコントロール方法

事務所に帰った私と慶介くん。


「朝日ちゃん、お帰り。」社長が、ニコニコしていた。


「慶介くん。あとでデートしてあげるから、侑香里さんの所で休憩してなさい。」今日は日頃の不満を社長に話をするつもりだ。


「本当!待ってるから早く来てね。」嬉しそうに出ていった。


さて、邪魔者はいなくなったし、


「社長!下校中の慶介くんが邪魔で情報収集できません!なんとかしてください。」私はとにかく詰め寄った。


「朝日ちゃん、仕事の進捗状態が悪いからって人のせいにするのは良くないな?ましてや恋人なんだから仲良くしなよ~。」

(いや、あなたの催眠術のせいだから。)


「学校では普通なんですよ。それ以外は私にずっとベタベタしてくるんです。会話の邪魔はするし、慶介くんは調査なんてお構い無しです。」


社長はやれやれみたいな感じの態度で、

「朝日ちゃん。それは君が慶介をコントロールできていないんだ。慶介を操ってから、ゆっくりと調査すればいいだけじゃないのかな?」


そして子供っぽい事をしている大人に言う感じで、

「君は大人なんだから、その方法を考えなさい。」と言ってきた。


私はその態度に怒りのボルテージが溜まってきた。

「分かりました。そこまで言うなら強行手段を取ります!覚悟していてくださいね。」(私はヘラヘラ社長なんかに負けないから!)


それを聞いてもヘラヘラしている社長は、

「楽しみだな~。朝日ちゃんの成長。」ニヤニヤが止まっていない。


(今に見てろよ、クソ社長!)


部屋を出ると、

「朝日さん。デート行こうか?」慶介くんが言うので、


「慶介くん。そんなことより。」


私は慶介くんを触りながらゆっくりと押し倒して、

「もっと楽しいことしよっか~?」と色っぽく言った。


私の変貌ぶりに、

「あっ、朝日さん?どうしたの?」慶介くんの動揺が体に伝わってくる。


私は慶介くんの前でゆっくりと制服を脱ぎ始めた。

「朝日さん!どうしちゃったの!」当然、慶介くんはパニック状態になる。


私はそのまま慶介くんの上に乗っかって、

「男女の営みを最後までするのよ!」私が強くそう言うと、


恐怖を覚えた慶介くんが、

「朝日さん!ごめんなさい!なんでも言うこと聞くから、止めて!」


 慶介くんが本気で泣きそうなので、寸前で止めてから立ち上がった私は、


「ほんと?これからは私の言うことを何でも聞くのよ?約束よ、慶介くん。」


「…でないと、もっと、いたずらしちゃうよ?」と言った。


パニックと恐怖で震える慶介くんは、

「分かったから、朝日さんの言うことはこれから、絶対!聞く!…だから。」


 半泣きの慶介くんの心を私はコントロールした。



それを見ていた、社長と侑香里さんに対して、

「私を怒らせると童貞の慶介くんがどうなっても知りませんよ?」と言うと、


目が座ったブチギレの私を見て、

「温厚な野々宮さんを怒らせて、これは、やり過ぎましたね。社長?」

 さすがの侑香里さんも少し叱りつける感じで話した。


それでも社長は

「さすが、不倫をしてた女性の殺気はスゴいな。」と失言を言った。


(ほんと、失礼な社長だ。今日の事、あなただけは許さないよ?私。)

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