マリ〇ー大会的なもの

一階に降りた俺たちはswitchをすぐに見つけ、充電ケーブルなどにさしてテレビプレイをすることにした。


ちなみに設定などをいじれる1Pの人は持ち主の俺だ。


「なにやる?」

「けいどろ!」

「レース!」

「なんでもいいや」

「一つにしぼって」


翔と枝豆さんがじゃんけんをしたところ、勝者は翔のようだった。


「じゃあレースね~」


レースの100にして、キャラや装備、ステージを選ぶ。


「俺はこのマリ〇にする」

「じゃペアでルイー〇」

「私インクリン〇~!」

「豆はその色違いにしよ」


ということでそれぞれキャラを決め、ステージはゼル〇カップになった。


「最初はWiワリ〇こうざんだな」

「スタートゥ」


全員順調なスタートで俺の順位は現在4位。


お、一個目のアイテムだ。


俺ははてなにあたってアイテムを一つゲットした。


「このステージなんか気持ちい」

「風の感じがしそうだしレトロだし!」

「へへっ」

「神宮くんどした?」


俺は不気味な笑いを残した後、無言で赤甲羅三つを先にいる翔、如月さん、枝豆さんへと投げる。俺は最初のアイテムは赤甲羅三つだったのだ。


「………」

「え、赤甲羅ぁ⁉」

「うぉっ」

「神宮くん、やるね」

「おっしゃ一位ぃ!」


俺はビュンと赤甲羅がヒットした三人を抜かし、一位を獲得。


「まにあえっ!」

「ばーか」

「うわ」


翔が赤甲羅を投げたが残念。俺はスピードアップで逃げ、翔の横から抜こうとしていた如月さんに命中だ。


「一週目おわり」

「え、ちょ、早くない⁉」


そのまま俺は順調にいき―――


「負けた~」

「とりあえず最初は一位いただきましたっ」

「え、玲やりこんでんの? ゲーマー?」

「残念ながら初見プレイだよゼル〇カップは」

「くそ、レイン〇ーロードで取り返す」


なんやかんやで始まった二回戦。


前回一位だった俺は一番前から始まる。


レイン〇ーロードってめっちゃ綺麗なステージだな! ロマンチック!


「おお~きれ~」

「景色満喫中もうしわけありませんが通させていただきます」

「だめです」

「え”」


如月さんが俺を抜かそうとするが、俺は今アイテムを二つ持っているのだ。


まず俺は爆弾をなげて……キノコでその場から逃げる! 頼んだぞボムへい!


「巻き込まれたんだけど!」

「爆発……モブに抜かされちゃう……」


結局その週も俺が一位だった。


「え、神宮くん強くない⁉」

「やばいこいつマリ〇ーガチ勢だ」

「ガチ勢じゃないけど強いほうだぞ」

「はい始まるよー」


なんだここは。ツルツルツイス〇ー? 滑るのか?


「ん、むず、道わかれてる」

「そうだぜー、知らんの?」

「知るかボケ」


俺は直感的に黄色の道を進み、まずは一位。


だったの、だが。


三週目のゴール直前、悲劇はおきた。


「よしっ、ゴール……ァ……」


バーン!


悲劇だ悲劇。


俺はゴールできそうというところで、何者かの仕業でっさきお世話になったボムへいくんが俺を爆風にまきこんできた。


そのせいでゴール直前だった俺はスピンしてくらくら。そのすきに数台俺を抜かしていき、俺は四位と撃沈。


「うぇーいナイス五十嵐くん!」

「勝つ、翔許さねえ食べる」

「え怖」


そして始まった四回戦! ハイラルサー〇ット!


「ぶーんスタート!」


俺は四位からのスタートは初めてだったため難しく、十位とかなりヤバイ。


「アイテム頼んだ……あ」


そこにでたアイテム二つを見た瞬間、俺は、勝利を確信した。


「ふっ」


俺はそのアイテムを発動させる。


パクリ。パクリ。


「きゃ、うぅ」

「神宮くんが豆食べた!」

「玲~⁉」


そう。である‼


「おいしい、加速する、はい最高」


俺は前にいり人たちを次々にやり、最終的にはキノコで一位。そのままゴール。


四回戦中三回戦一位という好成績を残した俺は、最終順位でも一位だった。


「よ っ し ゃ !」

「え、悔しいんだけど普通に!」

「神宮くんおめでと~!」

「豆を負かすとは……ふっ、なかなかやるな」


枝豆さんは少しおかしくなっているが、勝利した。その事実は変わらない。


「もう一回やろ!」

「玲を負かすイコールもう一回やる」

「い・や・だ」

「隙アリっ」

「あ」

「はいやろ~」


俺の1Pジョイコンは翔にとられ、再びゲーム開始だ。


こうして今日も、わちゃわちゃとこのメンバーで遊んだのである。


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