フレアお婆さん 5
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そしてフレアが久しぶりに宿へ夜な夜な帰ってきていた。
レティに会いに来たは良いが、宿に灯りが付いていないことから眠っていると仮定したフレアは自分の部屋へと向かうことにした。
「レティ、ただいま。 って、もう夜遅いから眠っているかもしれないかな。 仕事も当分ないだろうし、わたしゃも休もうかね。 ん? なんだいこれは...」
そこには包みをされた綺麗な箱と、箱とテーブルに挟まれた布を見つけた。
フレアはまず包みを丁寧に開けていき、中を見ると茶葉を入れた筒が見つけた。
「こんな高いもの、一体いつ...」
どこかの高級な店であろう焼印がされていたが、いつのまに買ったのかと訝しんだ。
そしてフレアは置かれていた布切れを読むために、蝋に火を付けてその灯りの側に布を近付けて読み始めた。
そこには、これまでの感謝と、街を出て行く旨、その理由、茶葉についてが事細かに書かれている。
何度読み返しても、怒りしか湧いてこない。
そこでまずはオリバーの商店へ、茶葉とメッセージを持って駆けた。
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