第3話 阿呆の苦悩
7月の初旬、日差しはきついが、空気は乾いていて、時折吹く風が心地よかった。今日で期末試験が終わった。その足で竹下の家に集まり、屋上で寝ころび、流れる雲を見ていた。竹下の家には簡易ベッド(おれたちはボンボンベッドと呼んでいた)が4つ置いてあり、ちゃっかり借用した。
「物理、どうだった」
短パン、Tシャツに着替えた竹下がおれに話しかける。
「やめろよ、せっかくつろいでるのに」
「ご愁傷さまでした」
しばらく誰も口をきかず、ただただ、ぼーっと蒼い空を流れる雲を眺めていた。
「来週から、体育祭の準備委員会が始まるだろ」
突然、竹下が起き上がり、おれと中島を面倒事に引きずり込んだ。奴は学級委員で体育祭の実行委員会に所属している。
「おれ、装飾看板作成の方に手を挙げた」
うちの学校ではバンカラな校風が若干残っている。傍から見ると、異常なほどの情熱を体育祭に注ぐのである。4つのグループに分かれ、力を競うのだが、競技以外への力の注ぎ方が半端じゃない。当日、それぞれのグループの座席の後方には約縦5m、横30mの巨大な立て看板が出現する。その準備は7月の第4週から始まる。補習の合間に志願者、もしくは不本意ながら指名された者が学校から5㎞程離れた学校林に、竹を切りに出かける。うちの学校は一応進学校で、普通科しかない。そんな学校がなぜ広大な山林を所有しているのか、謎である。大八車を引いて坂道を登り、適当な竹を切って学校へ持ち帰る。途中の道はかなりの交通量があり、バスも通る。まったくもって狂気の沙汰である。信号待ちの車からはあきれた視線を投げつけられるが、たまに、OBとみられる男性から
「おう、もうそんな季節か、頑張れよ」
と声をかけられることもある。先輩から伝わる、尾ひれがついたに違いない伝説がある。
竹を切り終え、大八車に乗せ、意気揚々と引き上げていると、後方から来たパトカーに停められ、道端で事情聴取を受けることになったそうである。
「君たち何を考えている。交通量の多いこの道で、こんな長い竹を大八車に乗せて、、、。」
無線で本部と連絡を取り合っていた察官が無線を切り、怪訝な表情で聞いたそうである。
「君たち、学校名は?」
香南という校名を聞いた察官は納得がいかない表情を浮かべながら、こう言い渡しという。
「車に気を付けて、学校まで帰るように」
おれはそういった訳のわからない、熱狂の渦に巻き込まれるのはごめんだ。とばっちりを食わない距離をとって生きてきた。
「お前たちも付き合えよ」
「残念だな、おれは瀧さんから誘われたときに、きちんと断ったよ」
おれはその時のことをはっきり覚えている。
「竹下、お前なんで看板屋に立候補したんだよ。そんなタイプじゃないだろう?」
「ぶっちゃけて言うと、門田が看板屋に立候補したからだよ」
門田っていうのは竹下の彼女で、クラスの副委員長。生徒会の運営委員会でつるんでいる。そういうことか、疑問が解けた。恐ろしくつまらん疑問だったが、聞いてみればなるほどの、あるある話だった。
「それはわかるけど、何も看板づくりまで、付き合うことはないだろう」
「山村、お前は鈍い。こいつが、立候補したのはな、大好きな門田に悪い虫がつかないように、傍で監視するためなんだよ」
「おまえ、病気じゃないのか?」
「お前みたいな野良犬には、恋する者の崇高な想いはわかるまい」
「別にわかりたいとも思わんが、そういうのは相手に伝わって、嫌われるんじゃないのか?」
「その通り。でも、さかりのついたこいつにはそれが分からんのだよ」
「何とでも言え、おれたちは深い絆で結ばれてるんだよ」
「おまえ、あいつとやったのか?」
中島の追及は直線的すぎる。
「汚い言い方をするな。『愛の契りを交わす』と言え」
「呼び方なんてどうでもいいんだよ。やったのか?」
「明日、おれたちは結ばれる予定なんだ」
「明日?どこで?」
「此処だよ。おれの部屋で、学校帰りにな」
中島はボンボンベットから跳ね起きた。
「竹下、いきなり部屋に引きずり込むのはよせ」
「その辺は考えてるよ。この近くに『富士』って喫茶店があるの知ってるか?」
「知ってるよ。なるほどな、アンティーク風で、雰囲気いいもんな」
「おれたちが席について、コーヒーを飲みながら話をして、少し落ち着いたところで、ビートルズの『イェスタディ』がかかる」
「かかるって、なんでそんなことわかるんだよ?」
「山村、お前は死ぬほど鈍い。こいつ、店の人に事情を話して、段取りをつけてんだよ。きっとな」
「そのとおり。姉ちゃんの友達が店のマスターと知り合いでな、手を回してくれてる」
こいつには6つ年上の姉ちゃんがいて、とても仲がいい。そのせいか女慣れしていて、女子との間の取り方がとてもうまい。男兄弟で育ったおれには、とてもまねできない。
「『ビートルズのこの曲の名前、なんていうか知ってる?』とか云ってな、後はそれとなくおれの部屋でビートルズのLPを聞くように誘導するわけだ。店から、この部屋までは歩いて5分、そしておれたちは結ばれる」
「竹下、悪いことは言わんから、考え直せよ」
「山村、恋するってことはな、後悔しないことなんだよ」
そりゃ、「愛するとは後悔しないことなのよ」だろ。『ある愛の詩』でアリ・マッグローがライアン・オニール相手に語るセリフだ。
あまりにばかばかしくて、突っ込む気にもならん。
「山村、ほっとけ。今コイツの脳みそは、バラ色なんだよ」
こうして、試験終わりの金曜、おれたち3人の午後は過ぎていった。
翌日の土曜日はいつも通り起きて、学校へ行き、午後からは卓球部の練習を通路から眺めていた。
2年生の春までは団体戦のメンバーだったが、夏には新入生の羽田にはじき出された。こいつは中学の時、県の個人戦ベスト8に入ったやつで、サーブ・レシーブが抜群にうまかった。レギュラーから外されたからといって、あまり悔しくもなかった。実力の差がはっきりしていたからだと思う。
中学からの同級生でキャプテンの野村によると、負けても悔しさを表に出さないおれが歯痒いらしい。
おれの家には生まれたころから卓球台があった。だから、卓球は身近なものだったが、あくまでそれは『ピンポン』。家族や知り合いと楽しむものだった。決して『競技』としての卓球を意識したことはなかった。
高校に入っても卓球を続けたが、試合に出たいと思わなくなった。すると、段々練習も身が入らなくなった。要するに、部活なんて楽しけりゃよかったわけで、試合に向けて真剣に取り組むほかの部員から浮き始めてしまい、高校2年生の夏ごろからは練習に行ったり、行かなかったりの状態になった。周りもそのことについて、とやかく言うことはなかった。そして、3年生になったころには、おれの籍は自然消滅していた。
窓の外から、後輩のラリーを眺めていて思った。久しぶりに『ピンポン』やろうかな。中学の頃、よく行った卓球場に顔を出してみよう。
昼飯はそうめんで軽く済ませた。おふくろが調子いいのでありがたい。おれが買い物に行ったり、晩飯を作ったりといった苦労がなくなった。本当にありがたい。
おれは今、家から自転車で5分ほどの街角に立っている。おれたちが中学校の頃通った懐かしの卓球場があるべき場所に。ところが、卓球場は跡形もなく、土地は更地になっていた。駐車場になるらしい。驚きのあまり、声も出ない。
そういえば、お客さんは少なかった。見かけるのは部活の中高生くらい。経営が成り立つわけがない、、、。熱心に教えてくれた福田さんは、何処へ行かれたのだろう。元気にされているのだろうか?
ここにはいろいろな思い出が詰まっている。おれたちだけでなく、福田さんに教えてもらうために、近隣の中学・高校の選手が集まってきた。ここで他の中学の連中と打ち合ったり、稲田さんが高校生相手にものすごいスマッシュを決めるのを見るのは楽しかった。
そんなある日、おれは福田さんに呼ばれた。
「山村君、この子は小学5年生だけど、なかなかうまいんだ。相手してもらえよ」
尊敬する稲田さんから、4歳も年下(おれが15で、相手は11、この頃の4つ差はでかい)の子に『相手をしてもらえ』と言われたことは、おれの自尊心を砕いた。同い年の選手のリーグ戦では上位にいたこともあり、目の前に立っている小柄な小学5年生の子に対して、大人げないくらいの敵愾心をもって試合に臨んだ。
試合後、おれのプライドは跡形もなく砕け散ってしまった。スコアもはっきりと覚えていないがぼろ負けを食らった。3セットマッチで、1セットも取れなかったばかりか、21点マッチで10点も取れなかったと思う。(その頃の卓球は1セット21ポイント制。サーブは5本で交代だった)
この時、おれはどんなに努力しても決して追いつけない『才能』という名の壁があることを学んだ。因みに、対戦相手の小柄な少年は10年後日本チャンピオンになり、世界選手権に出場する。
家に帰ったら4時を回っていた。自分の部屋に上がり、宿題の数学の問題を解こうとしたが、全く集中できなかった。
そんな時、階段を上ってくる足音が聞こえた。一歩一歩が力強い。親父だ。親父は開けっ放しの入り口から、声もかけずに入ってきた。
「聡志、座れ。話がある」
その話は強烈で、おれの学習意欲を萎えさせた。要するに、
「お前は地元の国立大学へ行け」と。
弟の健作は頭がいいので、県外の有名大学へは行くだろう。二人とも県外に出す金はない。長男のお前なら、わかるやろ。それだけ言って、親父は部屋を出た。
「何ちゅうことを、、、」
もともと勉強は嫌いだった。高校も進学校ではなく、商船高校へ行きたかったが、母親が、
「聡志、高校を出てから、商船大学へ行った方が、より大きな船に乗れるやろ」
と上手におれを誘導し、おれは今の高校へ通うようになった。船乗りになる夢はいつの間にか霧散して、3年になった今は、自分が向かうべき方向がわからず、大学へ行った方が可能性が広がるだろうということは漠然と感じている。就職する勇気もないおれはきっと大学へ進学するだろう。
ただここに大きな問題が横たわっている。地元の国立大学は家から直線距離で500m、歩いて3分ほど。子どものころ、キャンパスの一角にある林で蝉をとった思い出がある。もしこの大学へ行ったらこれまでと同じような生活が続くんじゃないか?『未知との遭遇』はないかもしれない。要するに、新生活への高揚感がないのである。
数学の宿題はどうでもよくなった。散歩にでも出て、頭を冷やしたい。
通用口で下駄をはいていたら、背後から声がする。
「どこへ行くんか?」
「どこでもええやろ。散歩じゃ」
背後に感じる親父の気配を振り払うように、おれは下駄を鳴らしながら、いつもの散歩コースを歩いた。ほんとは『ベン』という名の犬と歩きたいが、彼は去年の冬亡くなった。
さびれた商店街を歩いて、坂を上ると古本屋がある。ヘミングウェイやチャンドラーの本をここで買った。こういう本は『大人』が読んでいるイメージがある。『大人』を気取りたくて本を買ったが、内容に理解も共感もできないまま、部屋の本棚に放置されている。
石の階段を30段ほど上がると、広場に出る。風が渡って気持ちいい。短い石の階段、そして100段を超える長い階段に息を切らしながら上がると、朝日に向かって建つ、荘厳な装いの神社が現れる。北の方角を見下ろすと、親父の話に出てきた国立大学や、おれが卒業した小・中学校、香南高校が見える。こうやって俯瞰すると、あらためてちっちゃい世界に見える。
「イッツ・ア・スモール・ワールド」ってか。
参拝者用の手水で顔を洗い、小山の頂上を目指した。頭の上から、観光客らしい嬌声が聞こえる。振り向くと、リフトに乗った、二人連れの女がおれに向かって手を振っている。
ここからは石の階段ではなく、岩だらけの斜面に所々コンクリートで斜面を固めだけの道が続く。そこを我慢しながら歩いていると、野鳥の鳴き声が聞こえてくる。
15分ほどで、リフトの終着駅に着く。そこはちょうどテニスコート2面くらいの広場になっており、土産物屋、甘味処が数軒店を出している。
喉が渇いたので、瓶のコーラを飲んだ。こいつは見た目かっこいいし、握りやすい。母方の叔父から、女性の体の曲線をモデルにしたと聞いたが、本当かどうかは知らない。
「こんにちは。あなた、さっき山道を歩いてたでしょ?」
下手な化粧をした女子が二人立っている。一人は色落ちのジーンズに袖をまくった白の七分袖のTシャツ。もう一人は花柄のスリムパンツに浅黄色のブラウス。小さな麦わら帽子はその年の流行だ。
「私たちが手を振ったの、わかった?」
「分かりました」
返事はしたが、何を話していいかわからず、黙っていた。
「私たち今年、〇〇大学に入学したの。あなたは、、、」
「お隣の香南高校です」
「高校生か、、、」
がっかりと以外が混じった顔をしている。ふと、3月まで付き合っていた(というほどでもないが)彼女のことが浮かんだ。
「学部はどちらですか」
「法学よ」
「法学ですか、、、」
彼女は別の学部だった。
「知っている人でもいるの?」
「そりゃ、毎年うちの高校から50人くらい〇〇大学に行きますから」
「そういや、うちのクラスにも香南の子いたよね」
「あなたも来るの?」
「いや、それは、、、」絶対行くもんかとは言えず、、、。
「待ってるよ。楽しみに。じゃ、またね」
二人は天守閣の方へ向かった。おれは、空になったコーラの瓶を握って、突っ立っていた。あほらし、家に帰ろう。
家に帰ったら、お袋が親子丼を作ってくれていた。出汁が効いてて、旨かった。
「ごめんね。簡単なもんで。」
「ええよ。あるだけで、、、」
親父は夕刊を睨むふりして、おれたちの会話を聞いている。
「三者面談、火曜日でしょ」
「うん」
「今の成績じゃ、入れてもらえる大学なんか、なかろう」
「お母ちゃん、ありがと、おいしかったよ」
飯をさっさと済ませ、歯を磨いて二階の部屋に上がった。机の上には数学の宿題がそのままだった。数Ⅲの積分の問題だった。さっぱりわからん。明日、中島に聞こうかな。
その当時、おれの学校では3年生からクラスを三つに分けていた。一つは理系、もう一つは国立文系、あとは私立文系。
2年の冬、おれも選択を迫られた。『人生とは選択の連続である』だれが云うたんやったっけ。おれは数学Ⅰはできたが、Ⅱはよくわからなかった。Ⅲは哲学書を読んでいるようで、わかる気がしなかった。
ところが、おれが希望したのは国立の理学部生物学科。コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』や畑正憲の本を読んで、生態学って面白そうやなって、、、。4年も勉強せないかんのなら、せめて面白いと思える勉強をしたい。すごく真っ当な考えだと思っていた。
その当時、国立大学の理学部の受験では、数学は数Ⅱ・数Ⅲが中心に出題されることが多かった。おれにとっては致命的だ。
加えて、うちの高校は理系を選択した途端、理科は物理・化学が必修になる。生物の勉強はどうしたらええんやろ。担任に訊いた。
「先生、僕は生物学科に行きたいんですけど、このままでは生物の授業が受けられません」
「そうやな、自分で勉強するか?」
「自分で勉強できるんやったら、学校へは来んでしょ。先生」
「ワハハ、そうやな、山村」
物理も、『村ばあ』に習った古文・漢文も壊滅的であった。化学と英語は時々成績優秀者の名簿に載る程度の実力はあった。どうしたらええんか、さっぱり分からんかったが、とりあえず理系を選択した。
親父は大反対だった。科目の得手・不得手から考えると、文系を選択した方がより偏差値の高い大学へ行けるではないかという、極めて妥当な主張であった。おれの希望とは相容れんけど。
2年生の時の担任はこう言った。
「お前の考えも理解できるし、お父さんの考えも間違ってないだろう。3日間よく考えろ。」
そもそも、大学がどういう所か、おれにはさっぱり分からなかった。そこで、何を学び、どんな職業に就くのか、皆目見当がつかなかった。ようするに、このまま高校卒で世の中に出る勇気がないので、とりあえず大学へ行くことにしたのである。
三日後、考えが変わらないことを担任に伝えると、簡潔な返事が返ってきた。
「分かった」
あとからお袋が教えてくれたところによると、担任は親父にこう云ったそうである。
「彼が生物学を勉強するという選択ができた、そのことを評価してあげましょう」
窓を開けると、南天の高い位置にベガが見える。夏の大三角形を追ったが、アルタイルが雲で隠れている。田舎だからなのか、市街地なのに、夜10時くらいになると、星がよく見える。
家の前を学生らしき一団が、大声で『勝手にしやがれ』をがなりながら歩いてる。来年には、おれもああなるのだろうか?
「大学なんて、行ってどうするんよ。お前、本当に行きたいんか?」
そんな声が、おれの体のどこからか響いてる。
「じゃあ、就職するんかよ。お前に何ができるんや」
体の別の部分が吼える。
おれはやりたいこと、やるべきことが見つからない。だから、時間稼ぎに大学へ行く。大学へ行ったら、何か見つかるかもしれんやろ。
「大学へ行ったら、本当に何か見つかるんか?」
もうやめよう。気が狂いそうだ。
いつのまにか、寝てしまっていた。目覚めたが、まだ暗い。時計を見れば4時35分。窓を開けてみると、南東の空に新月が浮かんでいる。細く、尖ったピンのようだ。
どうせ、もう眠れない。窓を越えて、平屋根に出た。東の空が明るくなり始めている。眺めていると、東の空の色が刻一刻と変化しているのがわかる。闇を構成する深く暗い群青、それを包み込むようなオレンジのような光、蛍光灯のような白っぽい光、様々な色がまじりあいながら、スライドショーを展開している。その美しさに見とれていたら、東の稜線の上から強烈な光の粒子が網膜を刺した。眩しさのあまり、おれは部屋の中に退却した。
机の上の積分の問題を見ると、何となく解けそうな気がして、40分ほど真剣に取り組んだ。4問のうち2問は自分なりに答えが出た。残りの2問はとっかかりさえ、掴めない。参考書をぱらぱらとめくってみたが、何が何やら、さっぱりわからん。この日を境に、おれは受験科目から数Ⅲを外すことを決意した。
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