96.食べ出すと止まらなくなるのは柿の種

 なんとなく口に放り込んだらそのまま止まらなくなる食べ物って有りますよね。ポテトチップとか、醤油煎餅とかしお煎餅とかおかきとか、商品名出しちゃいますが『ベビースターラーメン』とか。共通点はかりかりとした軽い食感、そして私の場合は『柿の種』なんですよね。私が小さい頃には少し辛めのお醤油味しかなかったんですが最近は山葵わさび味とか梅紫蘇うめしそ味とかチョコレートでコーティングした奴とかバリエーションも増えてる様で、スーパーなんかで売り場を眺めてるのも楽しく感じたり致します。


 商品名を出しちゃったベビースターラーメンはおやつカンパニー株式会社が商標として登録しておりまして、同社の独占的な権利のもとで使用されています。が、柿の種はと言いますと、これ実は登録商標では有りません、真っ先に思い出す製造メーカー様と言えば『亀田製菓』様だと思うんですが、亀田製菓様が登録している商品名は『亀田の柿の種』で他のメーカー様の場合でもメーカー名と合わせて登録されているケースが一般的なんだそうですよ。そのものずばりを登録していないのは柿の種と言う名称が一般に広く使われるようになって行き、普通名称化した結果、ある種類の商品を指す一般的な名称のことで、誰かが独占的に使用することは出来なくなった、そう言う背景が有るんだそうです。


 一言で言うと、大人の事情……なのかしらね。


 柿の種が有れば少なくともビールは何とかなりますよね。カリカリとした本体の美味しさに付随して一定量同梱されているピーナッツの食感が良い箸休め的な役目をしてて絶妙な食べ心地で永遠に食べ続けられそうな気にさせてくれたりなんかもします。ただこの、ピーナッツなんですが、いらなくね?って言う方も結構いらっしゃるみたいで前述の亀田製菓様ではピーナッツ無しの物も販売されている様ですが、私はピーナッツ有り派なんですよね~~~。これが有るから永遠の食欲を持続させてくれる様に感じるんですが、いかがなもんで御座いましょうか。ただ、ピーナッツのみって言う製品も販売されているみたいでしてこれに意味を見出せるのかちょっと首を傾げてしまいますが、見つけたら購入してみたいと思います。両方買い求めて自分好みの比率で混ぜて頂くって言うのも良いかも知れませんね。


 近年では海外での日本食ブームもあり、柿の種もその波に乗って注目されているんだそうで、カリッとした独特の触感、スパイシーな味わい、そして何と言っても手軽に摘まめると言うお気軽さ。以前『カウチポテト』なんて言う、ポテトチップ摘まみながらビデオをだらだら見ながら休日得を過ごすと言う外国の方々がいらっしゃったそうでして、こんな皆様にかなり受けが良いらしく、亀田製菓様はアメリカで現地生産を始め、現地で「KAMEDA CRISPS」という名前で販売しているくらいなんだそうですよ。日本円はだだ下がりで貨幣価値は地に落ちたみたいな状態になっておりますが、文化は極上の物として受け入れられつつある様です。YouTubeのオカルト系動画を見ると世界の中心は日本、とか言う訳の分からない理論を展開している作品が結構あるんですが、この現象を鑑みるとなんかそうなのかなぁって思ってしまいそうになったりします。


 さて、今夜も柿の種片手に美味しくビールなど頂きましょうか。酷暑の2024年夏を元気に乗り切るには柿の種が必須なのかも知れませんね。

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