　暑いですね……そんな事は言われなくても十分わかってるって激しく抗議されそうですが熱いもんは仕方ないじゃん。出来るだけ言わないようにしたいのは山々ですが玄関のドアを開けた瞬間思わず呟いてしまいます。

　そうなって来る体力を無駄に消耗して更に胃の調子も悪くなって食欲が急速に減退するのでゼリー飲料に走ったりなんかするんですが、でもそれじゃぁ食卓が寂しすぎる、何かお皿や器を並べたい、そんな時の強い味方は素麺や冷や麦だと思うんですがそれが無限ループしてしまうと素麺すら見たくなくなってしまいますよね。

　もう、何にも食べたくない、ゼリー飲料とエナジードリンクだけでいいやって投げやりな気分になった時、思い出して欲しいのが『ざる中華』なんですよ。見た目も涼しげで、素麺とは麺の色も違うし、ほんのちょっとですが中華料理的な側面も感じられるざる中華です。見た目が変われば気分も変わる、食欲も復活するかもしれませんよ。ざる中華はざるラーメンとも言われますがこの呼び方は北海道を中心にした呼び方で本州ではざる中華が一般的な呼び名の様です。

　ちょっとはっきりしないんですが、ざる中華は東北を中心に、特に岩手県のあたりから広まったんじゃないかって言われています。話がちょっと走り幅跳びするんですが、冷やし中華の発祥は諸説あるんですが一般的な説として大正時代末期から昭和初期の関東地方のどこかと言われているんだそうです。そして戦後になって冷やし中華の素が家庭用に販売され、一般家庭でも手軽に作られるようになったことで、全国に広まったらしいですね。

　そんな中で冷やし中華の酸味がちょっとと言う方もおられ、じゃぁって言う事で岩手県の製麺業者が『ざる蕎麦』のように蕎麦つゆで食べる中華麺を開発したという説がありまして、これがざる中華の発祥として有力な説になってるんだそうです。年号がはっきりしないざっくりしたお話になってしまいまして申し訳ありません。もっと簡単に分かるかなと思ったんですが、結構情報が出て来なくて……簡単そうでめんどいテーマでしたので、もう少し突っ込んで調べてはっきりした情報が出て来ましたら改めて書き記したいと思います。

　さて、ざる中華に使う麺、皆様はどんな麺がお好みですか？私は加水率低めで小麦感がたっぷりで噛むと少しボソッとした食感が残るような奴が好きなんですよ。特に、乾麺で販売されている中華麺がこの手の物が多くて、自宅で頂く時はほぼこれのお世話になっておりますよ。乾麺って独特の旨味が有るんですよね、生麺には無いお味が一つ乗っててとても美味しいですからぜひ一度お試しください。そしてここが大切なポイントなんですが麺は必ず二玉以上！！スープが無いからこれくらいの量を食べないと満足感が得られないんです私の場合。

　つゆは昆布や魚介のお出汁が効いた中華そば系のお味が良いなぁ、この手のお味のつゆは麺の味と食感を引き立ててくれるんですよ。ざる蕎麦のつゆに比較的近いお味の物になるんですが、市販の物も有りますのでスーパーなんかで探してみてください。自分好みに作ってしまうのも宜しいかと思います、ネットを検索するといろんなレシピが掲載されててかなり簡単に作れます。

　2024年の8月も1/3程過ぎてしまいましたが今年の暑さは昨年同様かなりしつこく残りそうな気配です、体調崩さない様に十分注意して過ごしましょうね。勿論、炭水化物ばっかしの食事じゃなくていろんなものを食べて沢山栄養を補給して、来（きた）るべき天高く馬肥ゆる秋に備えましょ、体調崩してると美味しいもの食べられませんものね。