50.中華料理と中国料理

言われてみれば何が違うんだって考え込んでしまうんですが『中華料理』と『中国料理』って何が違うんだろう。町中華は中国料理、それとも中華料理?なんか頭の中がぐるぐるしてしまいます。


一般的には同じく中国の食文化に関連する用語ですが、微妙な違いがあります。


■中華料理

「中華料理」は、中国の伝統的な料理を指す広義の用語で、中国以外の国々でも中国風の料理を含む総称です。つまり、中国国内で提供される料理だけでなく、中国料理の影響を受けた料理を指すことがあります。

例えば、アメリカの中華料理店で提供される一般的な料理(チョウメイン、スイートアンドサワーポーク、ゼノマイキンなど)は、中国料理の一部ではなく、中華料理とされることがあります。


■中国料理

「中国料理」は、狭義には中国国内の伝統的な料理を指します。中国は広大な国であり、地域ごとに独自の料理スタイルや食材があります。例えば、広東料理、四川料理、北京料理などがあります。

中国料理は、特定の地域や文化に根ざした調理法や食材を使用することが特徴です。

簡単に言えば、「中華料理」は中国風の料理を総称する広義の用語であり、一方で「中国料理」は中国国内の伝統的な料理を指す狭義の用語です。したがって、文脈に応じて使われるべきです。国外で提供される中国風の料理は中華料理と呼ばれ、特定の中国地域の伝統料理は中国料理と呼ばれます。


あと、もう一つ言われているのが中国で食べられているスタンダードな物が中国料理で日本人の味覚に合わせてアレンジされた物が中華料理と言う説も有るみたいです。『町中華』とは言いますが『町中国』とは言わないです物ね、って、こんないい方したら中国の方に失礼ですしね。


そうそう、『中華丼』は中国には無い料理らしいですね。 八宝菜をご飯にかけたものが中華丼と呼ばれているんだそうで、具材や作り方に違いは無いんですってね。 八宝菜自体はの発祥は中国で、『八』は八種類ではなく『沢山』の意味なんだそうです。『八百屋』八もそうらしいです。


あと、『天津飯』これも日本発祥の中国風料理で舞台は中国の天津てんしんに由来しているものの、その具体的な起源については議論が有るみたいで19世紀に日本に中華料理が伝わり始めた際に、中国から日本に持ち込まれた可能性が高いと言われています。この料理が日本に伝わった後、日本独自のアレンジと発展が進んで、日本の中華料理メニューの一つとして定着したって言う説が有力らしいですが、海鮮が中心で甜酸あまずっぱい味付けが多くて揚げ物が中心の天津料理とは明らかに違いますから、当時の人が雰囲気と勢いだけでこう名付けたんじゃないかって言う気がしなくも有りませんね。日本人って、雰囲気に流されて核心を確かめない事って多いじゃないですか。


ま、いずれにしてもだからどうだって言う議論にしかならない様な気がするので中華料理だろうが中国料理だろうが私は分け隔てなく美味しくこれからも頂き続ける事でしょう。


・・・あ、春巻き食べたくなってきた。

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