10.レトルトカレーと言えば

インスタントラーメンを世界で初めて開発し手発売したのは日清食品創業者の安藤百福あんどうももふくさんで、1958(昭和33年)年8月のことです。


で、世界初のレトルトカレーはと言いますと、1968(昭和43年)年2月、大塚食品が兵庫県の阪神地区限定で発売した『ボンカレー』が発祥と言われています。インスタントラーメン発売からちょうど10年後の事だったんですね。このレトルトの技術は関連会社の『大塚製薬』が持っていた点滴液の加圧加熱の殺菌技術を応用することで、他社に先駆けて開発に成功したといわれているみたいですね。意外な技術の応用ですね、こういうアイディアが出せる人、ホントに天才だと思います。


私がレトルトの、と言うかこのボンカレーを初めて食べた時の感想は『あ、洋食だ』っていうものでした。母が主に家で作ってくれるのは、ハウス食品の『ハウスバーモントカレー』だったんですよ。なんでこれだったかというと、私の姉が熱烈な西城秀樹ファンでして、秀樹と言えばハウスバーモントカレー、もう、秀樹、感激の世界だった訳ですよ。


勿論それも美味しかったんですが、正直に言うとかなり日本人の味覚寄りでインド人もビックリと言うよりは、日本食と言っても良いお味な気がします。でも、ボンカレーは違ったんですよね。ビーフのお出汁が良く効いててスパイスも強めで、今の時代だとこのくらいのレベルの物は沢山有ると思うし、スーパーなんかでも簡単に手に入りますが、この時代はレトルトカレーは珍しくてと言うか、これしかなくて、しかも、実家が商売してた関係で外食なんてことはほぼ無かったんですよ。そこに現れたのがこれで、ホントに斬新だったなぁ。ボンカレー食べるのとっても楽しみでした。


ボンカレー発売から3年後の1971年、ハウス食品から『ククレカレー』が発売されましたね。正直に言うとこれはあんまり好きじゃないなぁ・・・と言うか、これバーモントカレー寄りで和食寄りのお味だと思いません?。一番最初に食べた時、正直な感想は、な~んだっていう感じでしたよ。発売当時、おせちもいいけどカレーもねっていうキャッチフレーズで超アイドル、キャンディーズがCMを担当して大当たりしたみたいですが、これ食べるよりはボンカレーが欲しいというのが私の願望です。


今私がハマってるレトルトカレーはハウス食品の『Lee×20倍』です。スパイスが本格的で本気で辛くて食べ応えが有って、しかも比較的簡単に手に入る。この簡単に手に入るというところはポイント高いですよね。夏場には×30倍というのも発売されますが、これも好きです。


どんなに美味しくても手に入らないんじゃお話になりませんものね。めちゃめちゃ有名店で美味しいお店だと言われても行列に並ばなけりゃならないようなところには絶対行かない私です。美味しくて簡単に手に入るレトルトカレー、とっても良いと思いませんか。

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