第13話 アルミン・アルレルト

 アルミンは生き返ってすぐに、現実を知り言いました。

「絶対にエルヴィンを、生き返らせるべきだった」と彼はエルヴィンと自分を比べて頭は良さや決断力、判断力、洞察力、そして最も必要な英断力、それら全てにおいて自分が劣っている事を、理解できる程度でしか無い事を、自分自身で理解していました。


実際、アルミンの考えは甘く、指揮官に必要なそれらの力不足は、エルヴィンと比べれば比にならない程の差がありました。それに気づける程度に、頭は他の者たちよりは良いが、問題はそこでは無いことに意味があり、漫画や小説でその苦悩をしっかりと表現する事は難しいですが、あらゆる面で劣る自分が、エルヴィンの賢さを理解しているが故に、アルミンはミスや決断力の遅さや、判断力の無さを感じる度に、彼の心には、エルヴィンがいました。


あの状況だからこそ、アルミンは最終的に指揮を執る事になりましたが、初期の頃に、仮に調査兵団の団長をする事になったら、心は折れていただろう。それは彼が現実を見つめておらず、甘さがあるから言い切れることだ。指揮官は部下たちに不信に思われてはいけないものであって、それが非情な決断であったとしても、自信を持って、命令しなければならない。アルミンにはそれに耐え得る心は無く、最後だからこそ、そして漫画の主人公エレンの友人であるが故、最後まで関わる形で幕を下ろしているが、彼の甘さは何度もあり、いずれも命を落とす可能性があった。


指揮官とは常に、皆の仲間でありつつ、威厳を持たなくてはいけない為、友人は作れません。エルヴィンにはリヴァイがいましたが、本来はあまり、そういった心を知ってくれる友がいない事のほうが、現実では圧倒的に多いものです。人の心を知るだけでも、簡単では無い上に、指揮官としての、心とエルヴィンの性格もよく理解していて、エルヴィンの良き理解者でありました。


アルミンはエレンやミカサや同期生の仲間がいました。だから、アルミンが最後に調査兵団の団長というのは少し違う形になってしまっていますが、アルミンが一度ジャンに君の方が向いていると言ったことがありますが、その通りです。ジャンには決断力がありました。そしてエルヴィンよりは遥かに劣りますが、英断力というものを身に着ける素質もありました。


アルミンは人の性質を見抜く才能は、この事によりわかります。

しかし団長という素質は残念ながら無いのが私の意見です。


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