第8話 GANTZ オニ星人編 玄野計

 GANTZを語る上で、玄野計くろのけいと加藤勝は外せない。他にも魅力あるキャラクターはいるが、オニ星人編は、玄野計が最も勇気を奮った戦いだった。


映画版アニメしか見た事が無い人なら、最初の戦いで戦っていたのが彼であり、敵のボスがあのオニである。


あの話はあくまでも作り話ではあるが、その人その人に運命的な仕事や、使命があるかのように思わせる。実際、私が最後の最後まで諦めなかった仕事の時は、相方が焦って、ノーセーブを無しにする提案を出してきたが、私はこれで必ずクリアすると言って締め切り1分前くらいにクリアした。ちなみに3日寝ずに頑張った。

それでも何故か自信はあった。あの状況で自信がある奴は頭のおかしい奴しかいない。


GANTZは映画版で知名度を再び上げた。個人的には大好きである。当然原作である漫画とは内容が異なる。敵の中ボスが1人いなかったり、味方のメンバーが少なかったり、ラストもちょっとだけ違ったりするが、それはそれで意味がある為のカットも多いので仕方ない。どっちを書くべきかは、考えるまでも無く原作のほうになる。


原作では、オニ星人の仲間というよりは知り合いに吸血鬼がいるのだが、

オニ星人のボスが戦いに行こうとすると、吸血鬼のボスクラスの奴らが見ないのか?か行かないのか? のような事を吸血鬼のボスに言うのだが、その男は、奴がやるなら生き残れる奴はいない。と断言する。それは確かに変身をするのだがオニのボスの強さは次元が違い、確かに勝ち目は無い程の差を見せつけられる。


しかし、玄野計くろのけいにとっては、現実の生活は暇であり、戦闘中毒ではないが、自分自身が生きている実感を覚えるのは、この戦いの中にしか無かった。

彼は果敢に戦いを挑むが、オニはとんでもなく強い。GANTZで一番面白かったのはどれかと聞かれれば、大抵の人はこのオニ星人編か大阪編と答えるだろう。


どちらも本当に苦戦する戦いだからだ。他にも面白い話は色々あるが、1,2位を取るのはこのどちらかだろう。


自分よりも強い敵に立ち向かうという、普通の王道の漫画であるが、作者は胸フェチを前面に少年誌の当時から、全面にそれを出していたので、女性ファンは当時は殆ど居なかったはずだ。逆にそれ目当てで最初は読み始めた、男性の読者は多かったと断言できる。


まだ読んだことが無い人には、映画版アニメのほうをお勧めする。実写版はダメなので。この話の後に大阪編になるのだが、GANTZのピークであったと言える。


だからこそまだ見た事が無い人には、映画版アニメをお勧めする。

大阪編を越えてからは、分かりやすい程、人気はどんどん落ちていった。

私は電子書籍でGANTZのカラー版を買っているが、実際途中からカラー版は存在しない。つまりはそれほどまでに人気が落ちたのだ。


その後、何作か書かれてが、今連載している江戸時代のGANTZで書いてはいるが、

見開きやページの配分がちょっと問題ある、バキ程ではないがヤバい感じなので

買うのをためらう客も出だしている。


手抜きとは言わないが、それなりの値段なので見合うくらいは頑張るべきだとは思う。







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