第2話 ハンターハンター ネテロ

 ネテロ会長は自らの体に「貧者の薔薇」という毒性のある爆弾を入れていた。

勘違いしている人は多いが、富樫氏は哲学も相当理解している。それはセリフやネテロの言葉から分かる。富樫氏がネテロを通して言いたかった事は、人間こそが一番の悪であると言っている。


この言葉は多くの人が言っている。「まずは真実を認める事だ」そこから人生がスタートすると言っても過言では無い。ある人は言っていた。「皆が最初は素人だった」

その通りである。知らない事は恥では無い、知る機会を得ながら、知ろうとしない人こそ自分を恥じるべきだ。


実際、人間は歴史的に見ても、ただ狩りたいという理由で、多くの動物を絶滅させてきた。現在も多くの動物が、売れるからという理由で狩られている。

狩りを今でも楽しんでいる人間は多い。それは頂点にいるから通用する。


クジラの問題も、その中のひとつである。世界に逆らって日本人は狩っている。人生は一度しかない。恥じるべき行為をする事は、決して自分の為にならない。


私が以前住んでいた町には、あのサカキバラ事件の犯人が住んでいた。最初は野良猫が居なくなっていき、野良犬はいなかった為、町で噂になった。そして現実に住んでいたが、多くの野良猫を解剖して殺し、引っ越して行った。


人間ほど残酷な生物はいない。通常、生き残る為に、動物も植物も進化を遂げてきた。ネテロは最悪にも備えていた。そして彼は、人間が一番悪だと知っていた。

しかし、人間であるが故、そしてハンター協会の代表であるが為、そして政治も絡んでいた。彼は悪とは何かを理解していた。


ネテロの思想が理解できないのであれば、まずは現実の国々から見ていった方が良い。分かりやすいからだ。それも理解できないようであれば、理解する事は非情に困難だと言える。


人間たちは長い間、というか今後もだが、争い続ける。結局は自国を優先する。

私はそれに対して、いつも理解できないでいる。海外のテロや事件で、日本のニュースで流れるのは、日本人犠牲者数だけであって、その他には殆ど触れない。


同じ人間でありながらも、差別のような報道をしている。非情に悲しいが、それが現実だ。日本人は戦争という恐怖を味わう事がないのにも関わらず、少子高齢化の波をもう止める事は出来ない。ネテロの思想を日本人ではなく、人間として考えて見て欲しい。日本の政治家のような事を、言われるシーンがあった。


やり方は任せるが、絶対に倒せ。ネテロはそう言われた。人任せな、実に私が嫌悪感を抱く人間だ。政治家とはそういう物だという事も知っている。結果的に勝っても世界中で避難を浴びるのはネテロになる。ネテロのような自己犠牲心の強い人間が出て来ない限り、日本が変わる事は無いだろう。仮に出てきたとしても、短命で終わるだろう。しかし、出て来なければ日本は、もう終わりが見え始めている。


それには要素が多すぎる。日本を変えるには、海外のように暴動を起こすしか無い。戦って変えるしか道は無いと、私は思っている。上手くやればそれほど難なくそれは可能だ。アメリカも裏で支援してくれるであろうし、裏工作でアメリカを主軸とした日本の法律改正を進めれば、不可能ではない。アメリカは表立っては反対する。だからこそ裏で工作する必要がある。それが世の中だが、知っている人間は当然少ない。


私はこれが普通の環境で育った。理解は絶対に他の人には出来ない。人間は体験や経験をしないと、本当の姿を見ることは出来ない生き物だ。そこが一番厄介な所だ。私の世界は異質すぎる。味方となって共に戦おうとする人は皆無だ。だが私は自己犠牲心がある。だから練りに練った勝利できる方法を考えたが、私の中に何よりも小さい見えない程の小さい、信じてはいけない父親を信じてしまった。戦いの終結間近に呼び出され、癌を告知してきた。他にパーキンソン病にかかり、原因は不明だが、味覚も無いと言っていた。


私の中で、葛藤した。ほんの数分話しただけだが、頭や心の中で良心と人類の今までの行動や、調べ上げた神や神話の事までが一気に頭の中を通り過ぎて行った。一族と戦ったが負けた。そして私が出した答えは、死の間際では、まともな事を、しようとしているのではないかと、思ってしまった。私の良心に付け込んで私の勝利は、敗北へと変わった。


ネテロの行動は単純明快でありながらも、人間の悪を彼は知っていた。それさえ理解できない人は多い。日本の知能低下は止まらない。ある時、ゲームでボイチャをしていて、若い男が言った。放置ゲー楽しいですよね。これには私が反論する前に、リアル友達の女子がそんなわけないと言った。


文字数が多いと読んでもらえないので、知能低下を招いたゲーム業界のアプリゲーの事はまた別の時に触れることにしよう。

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