第42話 未来へ
俺は全員を街に戻るように言った。町は大穴になっておりある程度爆風が防げると思ったからだ。そして、俺には使いたくないが禁じ手がある。
トシヤ「アキラ、あれを防ぐにはこの街じゃ無理だぞ?」
トシヤがあれと言っているのはあのシズクとかいう少年が溜めて放った球が何千倍にも大きくなって落ちてきている隕石のような物の事だろう
アキラ「大丈夫だ。俺に任せろよ」
この街じゃ無理なことぐらいは計算済みだ。後は、、、
アキラ「ちょいと下準備があるからこの辺りにいてくれ」
俺はそう言い残しみんなの元を離れていった。
しばらく、歩き俺は自分の家に来た。
俺が残している秘策それは、俺の魔力をすべて使い絶対に破壊できない防御魔法を作ることだ。
というかこれ以外に方法を思いつくことができなかった。俺の魔法制作は確かに万能だが絶対にあの隕石を破壊、、、物質の破壊となると不可能に近くなってくる
正直、国民全員をどこか遠くに転移させたりブラックホールのような物で吸い取るとかいろんな案があったがどれも結局は俺が魔力切れになって死ぬ未来になる
それだったら自分の家で死にたいただそれだけだ。
ガチャ
俺が部屋でゆっくりとくつろいでいるとドアが開くそこには息を切らしているリリの姿があった。
アキラ「どうした?リリ」
俺がいつもの調子で答えると
リリ「アキラあの隕石どうする気なの?」
アキラ「そりゃ、防ぐさ」
俺はすぐに答える
リリ「死ぬ気?」
その言葉に流石に黙るしかなかった。そして、リリはため息をつき
リリ「じゃあ、私も死ぬ」
何故そうなる
アキラ「何を言って」
リリは俺に抱き着きながら
リリ「私を1人にしないで」
泣きながらそういうのだ。確かに俺はリリを1人にしようとしている。
それに、俺はリリには生きててほしいというわがままを押し付けてしまっていた
アキラ「じゃあ、リリ。俺はどうすればお前を1人にしないで済むと思う?」
正直、俺には両方を守るなんて到底できない
リリ「国民を見殺しにする?」
アキラ「だが、、、」
リリ「できないんでしょ、知ってる」
リリがにぃと笑った。
アキラ「わかってるなら言わないでくれ」
リリ「私の答えはもう最初に言ってるけど?」
一緒に死ぬか、、、
リリ「アキラ、シオンの事考えてる?」
一番悲しいのはシオンでしょ?といった。確かに一番悲しいのはシオンなのかもしれない俺としたことがそんなことも忘れてしまっていたようだ。
シオンは親であるジュンを失い俺たちまでいなくなってしまったら、、、
アキラ「確かにそれは生きなければな」
リリ「うん」
しかし、何かいい方法があるだろうか?
リリ「魔力って人に渡したりできないの?」
リリが急に聞いてきた。
アキラ「できない、と言いたいとこだが魔法を作ればできるかもしれない」
魔力を確保するために魔力を使うというのはどうかと思うが、まぁいいだろう。
俺はこの街にいる人間から魔力を吸い取る。
アキラ「こんだけあれば十分だ」
今まで味わったことのない量の魔力、町の人から生活に支障が出ない程度の魔力を吸い取ったがこれほどまでに多いとは
アキラ「おっと、そろそろ時間だな」
そろそろ隕石?が降ってくる俺は即座に防御魔法を張りこの街を覆った。
家の外に出てみると隕石があの黒い塊よりもでかい
そして、隕石は防御魔法にあたり防御魔法にひびが入った。
俺もすかさず強化に力を入れる。
リリ「すごい」
強化された防御魔法はヒビがすぐさま治り隕石を押し返す
リリ「頑張れ、アキラ」
リリは俺の手をつかむ俺も隕石の攻撃を必死に耐えた
そして遂に隕石は砕け散った。
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