第40話 新たなる人物
後ろを振り向くと1人の少年が立っていた。
アキラ「お前も死霊の1人か?」
シズク「違うよ。僕が死霊術師でSランクをやってる。鍵野 雫(カギノ シズク)だよ~」
少年はへらへらと笑いながら言った。しかし、1つ疑問がある、それを確認するべき行動を俺は取った。
リリ「アキラ?!」
俺は少年に火球を発射する。
ズゴンッという音と共に直撃した。
リリ「アキラやり過ぎだよ」
ジュンを殺した奴にこの仕打ちは別にやり過ぎではない気がするが、、、
アキラ「大丈夫、リリ。これですべて解明する」
リリ「えっ?」
砂煙の中から無傷の少年が出てくる。そして、体には見たことがあるようなものをまとっていた。
アキラ「お前、術を付与した人間のスキルを奪えるだろ?」
シズク「半分当たってる。正確には奪うじゃなくてコピーだけどね。スキル、魔法をコピーすることができる不便なスキルだ」
結局は頭のおかしなスキルだ
シズク「ちゃんとこの目で見ないとコピーはできないけどね」
つまり、ギルマスやリリのスキルはコピーが難しいって事か
リリ「アキラは大体見抜いてたの?」
アキラ「いや、コピーとまではいかなかったが。何か頭のおかしいスキルを持ってないとSランク冒険者になんてなれないだろ?」
俺がリリに語っていると少年は聞いてもないのに語り始める。
シズク「このスキルに気が付いたのは1年前の事だ。死霊術師でクエストに一緒に行ってくれる仲間なんている訳もなく僕は毎日死にそうになりながらクエストをこなしていました」
アキラ「冒険者になる必要あったか?」
正直、そこが引っかかる何故なら死霊術師も仕事がないわけではないからだ
シズク「冒険者は誰しもがあこがれる職業でしたからね」
少年は淡々と答えてくれる一応敵同士なんだがな
シズク「そんなある日です。僕が毎日の日課であるスライムを倒しているとSランク冒険者の人が剣で戦ってるところをみて僕はあんな風になりたいと思いながら遊びがてら真似をしてみたんです。すると、完璧に近いほど同じ動きができました」
それが始まりというわけか
シズク「知ってましたか?剣術だってスキルの1つ。その中でさらに極めたり生まれながらの才能はスキルじゃなくてただの天才ですから」
世の中なんて天才であふれている、自分以上の不幸者はいないと笑いながら言っているが目は笑っていない。
シズク「そして、ふと考えたんです。こんな不平等な世界ぶっ壊してやろうって」
あなたもそう思いますよねっと目で訴えてくる。
アキラ「馬鹿みたいだな。本当に馬鹿みたいだ」
何が楽しくてこんな世界を壊そうとするのか分からない。
シズク「あぁ、そっか。君たちのような幸せ者には分からないよな」
仕方ない仕方ないと首を振っている。
そして、どこからか出した短剣を出しこっちに突っ込んできた。
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