第35話 始まり

爆発音が起き音の方に全員が向いた。

トシヤ「なんだあれは?」

あそこにいる黒い化け物は何だろうか?ジュンから聞いた黒い騎士ではない、何というか黒い球体のようなものが山を破壊しながら進んでいる。

ジュン「私も知らないですね」

いつの間にか隣に来ていたジュンが淡々と話す。

アキラ「お前が知らないとなると、誰が知っているんだ」

その時、

ギルマス「私は知っている」

大きな弓を担いでいるギルドマスターがいた。

ギルマス「なんですか、その意外とでも言いたそうな顔は」

アキラ「いえ、てっきり槍とか大太刀とか背負ってるとばかリ」

というか、その顔と風格で弓は予想外である

ギルマス「人は見かけによらんということだ」

そうですか、、、

ギルマス「それより、あの黒い球体はネクロという鉱石の塊で不幸の象徴とも言われているものだ」

ギルマスは自慢気に話しているが大事な事を話していない

アキラ「なんで飛んでるんだ?」

ギルマス「わからん」

意外とぼけていた、ギルドマスターであった

ギルマス「いやー、調べる前に撃ち落としてしまったからな」

はっはっは。じゃないんだが、、、

アキラ「でも、撃ち落とすことができるんだな?」

ギルマス「あぁ、できるぞ」

しかし、

ギルマス「あぁ、でも前よりでかいな。ちょっと骨が折れそうだ」

そして、俺らに手伝ってほしそうな目でこっちを見ていた。

アキラ「はぁー。いいですよ」

ギルマス「助かる」

この人本当に元伝説級の冒険者なのだろうか?

ギルマス「では、行くぞ」

そう考えていると。ギルマスが一歩踏み出す。

リリ「えっ!?」

そして、凄い速さで走り出した。

アキラ「急いで、追うぞ」

リリ「うん」

正直、全力で追いかけても追いつけなかった。

そして、先に到着しているギルマスから早いなーっと煽られたのだった。

アキラ「で、どうやってあれを落とすんだ?」

ギルマス「君はそこらへんの岩を飛ばしてぶつけてくれ」

俺に指示をする。何故か嫌な気がする

ギルマス「君は、、、。岩持てるかい?」

結構大きめの岩をさす

リリ「あぁ、多分大丈夫です」

ギルマス「じゃあ。頼んだよ」

やっぱり、肉体的ごり押しだった。あー、トシヤとかジュンさんがいれば少し楽だったかもしれない。ちなみに、二人はモンスターを倒す方に専念していた。

ギルマス「さて、やるか」

俺が岩を飛ばし、リリが岩を俺のとこに持ってくる事をしている隣でギルマスは鉄性のデカい矢を準備、、、制作し弓に装填する。

ギルマス「発射!」

ごつい音と共に鉄の矢が黒い塊を貫く。貫けたとき中に小さい赤の石が見えた。多分、これの核なんだろう。そして、すぐに黒い塊が元に戻る

アキラ「もう一発頼めるか?」

ギルマス「何か見つけたんだな。了解した」

すぐにまた鉄の矢を作成しすぐに装填した。

俺は岩を破壊し小さな石の矢を作成した。

ギルマス「発射!」

また、黒い塊を貫いた。そして、俺は小さい赤い石が見えたのでそこに向けて石の矢を放つ。

赤い石は砕け散った。そして、、、ボロボロと崩れだす。

計算外だった事としては意外と黒い塊がでかいため避けれない事だった。

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