第34話 戦い

平原に着くと遠くからぞろぞろとモンスターの群れが見える。

ジュン「さて、やりましょうか」

ジュンがそういうと手を上げた。そして、そこから小さな竜巻が現れた。

冒険者「なんだよ、あれ」

それを見ていた冒険者が笑う。

ジュン「行っておいで」

そして、声と共に竜巻がモンスターの方にすごい速度で飛んでいく。

5秒後すごい轟音と共にとてつもない大きさの竜巻がモンスターを蹂躙する。

アキラ「すごいな、、、」

近くにいた冒険者も愕然としている。流石Sランクといったところか。

ジュン「駄目ですね。私もなまってきているみたいです」

見えている範囲のモンスターをほぼ壊滅しておいてなまってきているのか

アキラ「とりあえず、行くぞ。リリ」

リリ「うん」

俺とリリは前線の方へ行くことにした。ジュンはシオンを守っているようだ。

前線に着くなり見慣れた人物が戦っていた。

トシヤ「よお、手伝いに来たぜ」

リリ「師匠」

そういえば、トシヤも元Sランクだった。

トシヤ「ちょっと待ってな」

トシヤはそういうと一気に自分の周りにいた魔物を切り伏せた。

トシヤ「待たせたな」

アキラ「というか、お前なんだその馬鹿でかい大剣は」

トシヤが肩に担いでいるのは5メートルくらいの大剣だ。だがしかし、トシヤは冒険者時代普通の剣を持っていたと聞いたのだが、、、

トシヤ「あぁ。剣をなくしたからそこらへんにあったこれを使ってるんだよ」

ガハハと笑っている。

アキラ「はぁ」

正直、驚きしかない。

トシヤ「というか、さっきの魔法はジュンのか?」

アキラ「そうだぞ」

すると、そうかそうか。と頷き

トシヤ「やっぱり、魔法使いはすげえやつばっかだな」

そう言い、モンスターの方に向き直った。

トシヤ「こっから先は剣士にはきついものがあるしな」

視線の先にはドラゴンがあるいてきている

アキラ「一体一体ならいいのにな」

トシヤ「そうだな」

ドラゴンはトシヤの大剣と比べても大剣が小さく見えるほど、でかく。鱗もとても固い。クエストではAランクが10人いてやっとのレベルである。

アキラ「とりあえず、やれるだけやってみよう」

トシヤ「おっ。魔法か?」

俺の魔法はトシヤとリリ、俺の剣に付いた。

トシヤ「なんだこれ」

トシヤも見たことがないらしい

アキラ「付与魔法だ。剣に水の刃を付与した。これでドラゴンの鱗にも少しは刃が通るはずだ」

リリ「付与魔法も増えたね」

確かに、最初は火属性だけだったからな

トシヤ「まぁ、いいや。とりあえず、ありがとな」

トシヤは呆れたような顔をしつつ、ドラゴンの方へ向かっていった。

リリ「アキラ私たちも向かおうか」

アキラ「あぁ」

俺たちもトシヤの向かった方へ行った。


ドラゴンのところに着き、リリはすぐに切りかかった。

リリ「せいっ‼」

高速な連打でドラゴンに切りかかり、ドラゴンを切り裂く。そして、すぐに戻ってきた。

アキラ「やっぱり固いか?」

リリ「うん。固いよ」

仕方ない水の刃の回転を、、、。そんな事を考えていると

トシヤ「よっこいしょ」

トシヤの大剣はドラゴンの首を一発で切り落とす。

トシヤ「すげーな。豆腐のように切れるぜ」

トシヤは興奮したようにはしゃいでいる。

リリ「すごいね」

アキラ「あぁ」

流石としか言いようがない。

アキラ「それにしても、おかしいな」

リリ「何が?」

この状況において、おかしなことそれは

アキラ「モンスターが全く反撃をしてこない。それどころか抵抗すらない」

まるで、何者かに操られているように

リリ「考えすぎだよ。私はさっきゴブリンキングが冒険者に攻撃してるところを見たよ」

アキラ「そうか」

でも、何か引っかかる。そして考え事をしていると。近くの山が光り爆発した。

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